藤子ファン

先月末に、ひとりの藤子ファンが亡くなられていた
ということを知りました。
藤子アニメだいすき!』の管理人さんですね。
私がインターネット、そしてWebというものを知った頃、
何はともかく藤子不二雄関連のページを検索したものですが
その数はそう多くはなかった気がします。
例えば、手塚治虫関連のページということなら、
こちらは結構あったんですよね。
あと、作品を限定してドラえもん関連のページであれば
これもそこそこの数が見つかる。
ところが、作者である藤子不二雄となると、これがない。
そんな数少ない藤子不二雄ページのひとつが
その『藤子アニメだいすき!』というページでした。
(当時は『藤子アニメだいすき!チンプイ』という題だったか)
私がパソ通からインターネットに移行し始めたのは
大体 Windows95 が発売されてしばらくした頃だったと思うけど、
その頃のパソ通の世界でも、漫画やアニメといった話題を
やりとりする場は、全くないことはなかったんです。
ただ、それというのは手塚治虫のファンの集まりの場でして、
藤子不二雄のそれではなかったんですね。
手塚治虫も好きな作家だったので、そういう集まりがあることは
それはそれで嬉しいことだったんですが、
私にとってはより身近な藤子不二雄のファンの集まるような
手塚治虫のそれと同様の集まりがないことは少々不満でした。
また、そういうサークル(PC-VANでは「SIG」といっていた)が
欲しいからといって、それをつくるには、事務局のあるNECまで
わざわざ出向いて面談のようなことをする必要があった。
私も、そこまでする意気込みはなかったと。
で、インターネット、Webに出て、まず探したのが
自分と同じ藤子不二雄のファンがいないか、ということでした。
とりあえず自分でも簡単なページをつくって、
(ページ自体は宇宙論がテーマだったけど、その1コーナーとして
藤子F作品のうち、異色、SFモノを特に扱うページをつくってみた。)
掲示板とかも設置して客寄せならぬファン寄せなぞしつつ、
同じ藤子ファンをWebで探して、そういうページをみつけては
相互リンクしましょうメールを管理人さんに送ったものです。
そんな折にみつけたページのひとつが彼のページ。
私は、当然自分もファンで、藤子不二雄に関することなら
人よりは(かなり)知っているつもりだったんだけど、
自分はまだまだ甘かったということを思い知らされたのも
こういうページの存在によってでしたね。
私なんか、全然シロウトだったと。
最初は私も、藤子不二雄について扱うページの少なさ、
特に私の場合は藤子・F・不二雄の方に傾向してたんですが、
その作品を紹介するようなページがほとんどなかったので、
オレサマがそういう資料的なページをつくるんだゼ!と
意気込んだは良いけど、続いたのも2、3年がいいとこでした。
あとは、惰性ですね。掲示板で駄弁るとか、そんな程度。
何せ、関係する本や資料を集めてそれをまとめるだけでも
結構なパワーを使う。
さらにそれをWebページに再構成するという作業があるわけで
よほどの情熱がないと、そういうことは続かない。
大抵、中途半端な状態で更新が止まってしまいます。
ところが、上記『藤子アニメだいすき!』はそうじゃない。
今も現在進行形でずっと更新されてたみたいなんですよね。
少なくとも私がWebを見るようになった頃(95、6年頃)には
既にこのページはあったので、10年以上続いてるってことに。
これはもう、感服するしかない。
そんな熱心なファンの方が他界されてしまうというのは、
本当に居た堪れないし、残念でなりません。
ファンにとっては念願の藤子・F・不二雄大全集も刊行され、
藤子・Fミュージアムも実現に向けて動きつつあるというのに。
正直、私は最近、自分が藤子ファンという気持ちが希薄でした。
かつてほどの熱意はなくなっているというか。劇画オバQ状態?
全集なんかも、昔の私なら、そんなものの刊行が決まれば
値段なんか見ないで、欲しい!という一心だけで注文したでしょう。
今の私は、まず値段を見ましたからね。
しかも、その値段を見て、どうするか躊躇した。
大人なら普通の対応でしょうけど、本物のファンは違いますからね。
結局、今回は予約特典が欲しくて注文したんですが、
もしその特典がなければ、多分、気が向いたら書店で買うかなー
程度になっていた気がしますね。
# 全集でなくとも、過去未収録以外の作品はほぼ読んだことある、
# という気持ちもある。。
ちょっとこの機に、藤子ページを再起動してみようかなぁ。
他の何かを始めるにしろ、その足がかりという意味でも
自分の原点であるこういうところからやってみるのも良いかも?

コメント

  1. RORO より:

    あんまかんけいないけど
    http://www.nicovideo.jp/watch/sm7361517
    こんなの見つけた。
    すげーたのしそう! うらやましい!

  2. 月影 より:

    チャリンコな人もいましたね。
    お金と時間が思いっきりあったら、こういうこともやってみたいと思うんですけどねー。といいつつ、いざ時間とお金ができたら、本当にやるかどうか怪しいですが。[E:sad]
    実際、その両方が揃うことってないんですよね。お金があるときは時間がないし、時間があるときはお金がない。
    とにかくこういうことに踏ん切ることができる人ってうらやましいですね。

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