少子化

例のぬいぐるみですが、ゴミと共に消え去っておりました。粗大ゴミとして引き取られたか、ごみ収集車に飲み込まれたか、それとも誰かに拾われたかは定かでなく。
ところで、ニュースなぞ見ていたら、例のモリ氏がまた問題発言していたようで。
この少子化が問題になっている中で、子育てを面倒くさがって子供も産まず、年を取ったら年金をせしめている……みたいな内容だったかな。何でもモリさん、少子化問題の委員会か何かの会長なのだそうだ。
気持ちは分かるのだが。彼は思っていることをストレートに言い過ぎ。フィルターがないというか、馬鹿正直というか。それで世の働く女性たちを敵に回してしまった。最近の女性が子供を産まないことは、確かに国にとっては死活問題ではある。税金を納める人が年々減りつつあるということだからね。それで、年をとって非生産者になったら、年金やら社会保障やらで国の財政を削っていく。
女性が子供を産まないのは問題、というのは正論ではあるのよね。
マズイのは言い方で。直球で批判しちゃったら反論したくもなる。というか、感情を逆撫ですることになるに決まってる。ムキー!わたしたちだって産めない理由もあるのよ!働かないとお金ないのよ!オトコがお金出してくれないのよ!女だって上の地位を目指すべき!女性は家庭に入って家を守れなんて前時代的だわ!多分もともとそんなこと思っていなくても、何か反論しようと心にもない理屈をマシンガンのように撃ち出してきますよ。あれ、ちょっとケンカ売ってるかな……
別に女性たちも面倒くさがって子供産まないわけじゃないのよね。子供欲しいけど産めない人もいるだろうし、不妊で悩んでるかもしれなし、お金がなくて子育てできるか不安だから産めないという人もいるだろう。また、子供を産んでしまったらどうしても仕事を休まなければならなくなるので、仕事を続けるためには産めないんだ、ということもある。女性の社会進出が少子化の一因になってるというのは間違いではないと思う。
ならば、どんな世の中なら子供を産みやすいだろうか。子供をつくろうと思うだろうか。政治家はそういうことをしゃべるべきですよ。変になじっても何も良いこと無い。それより、子供を産んだり育てたりするのを支援をするような制度をつくりますとか、女性が社会で活躍できるような環境をつくりますとか、そのへんに言及すれば、ああ素晴らしい政治家だなと思ってもられるんじゃないのか。……いや、素晴らしい政治家まではないかもしれないけど。無難でしょう、その方が。
実際、子育てには相当の費用がかかるもんね。まず産科の費用がかかる。育児のための道具もそろえないといかんし、食べられるものも大人と違うし、病気もするし、不意にケガもするし、保育園、幼稚園、小中高と上がって大学までの学費は半端ない。そこまで家計が持つのか。1人でも手がかかるのに、2人目、3人目ともなればさらにかかるのよね。お金のない夫婦がそうそう簡単につくれるもんじゃない。政治家がそこを支援しますよっていってくれたら、ちょっとは心強いじゃないね。
まぁ、昨今は結婚自体もしなくなっているという話ですが。
誰かがいっていたんだけど、最近の女性は理想が高すぎると。ちょっとやそっとな男ではなかなか折り合ってくれない。というより、あまりにドラマや映画にかぶれ過ぎていて、みんなああいう美しく劇的な恋愛を求めていると。現実には、あんなドラマチックなのは万に一つくらいなものなのにね。昔の人は、もっとレベル低くても、適当に折り合ってくれてたのか。というか、バブル期前までくらいはお見合いが多かったともいうね。
まあ、いまだに結婚してない私がアレコレいえた話じゃないけども。

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