技術者?

いつものように朝マックしてたら、
派手にコーヒーをぶちまけた客がいた。
マックのお姉ちゃんがモップをかけて、
その場所が滑るということだろうか
「足元注意」の立て看板を立ていったのだけど、
その立て看板に思いっきりつまづいてた客がいた。
朝からコントをみた気分。
私は、システムエンジニアです。
何を今さら。
ただ、そう主張する根拠って、実はないんだよなぁ、と
ふと思ったんですね。
職業としてのシステムエンジニア、いわゆるSE。
他に言いようがあるとしたら、IT技術者、ソフトウェア技術者、
プログラマ、プロジェクトリーダ、プロジェクトマネージャ、
いろいろ呼称はあるのだけど、実は結局のところ、全て自称。
一応、仕事の中での役割ということで、
メンバや同僚やお客さんからもそう呼ばれるわけですけどね。
例えば、医者という仕事をするには、医師免許が必要。
逆に言えば、医師免許を持っていれば、自分は医者である
と、公然ということができる。
弁護士や検事も司法試験があり、そういう資格がある。
教師や保育士にも、教員免許や保育士免許がある。
同じ技術者という職でも、例えば、電気主任技術者なら
電気主任技術者の資格試験を受けて通った人ということになる。
いずれも、そういう資格なり免許があった上で、
その仕事についているということ。
大抵の専門職にはそういう資格なり試験がありますね。
ソフトウェア業界にも情報処理技術者試験なるものがあるけど、
これは免許ではなく、ステータスのようなもの。
資格があるからソフトウェア技術者か?といえば、
そうともいえないでしょう。
実際、かつて私が社員時代に、当時の情報処理試験の
一番高度なランクとされる特種というのを持ってた上司がいたけど、
彼は技術者というより管理職で、実際、彼は自分で
「COBOLしかわかんね」とかいってましたからね。
これって、ソフトウェア業界に限らず
世の中の免許不要の職業ってほとんどそうですよね。
私は、ソフトウェア開発をしてるから、ソフトウェア技術者。
いや、そうじゃないな。
自分は技術者である、エンジニアである、と名乗る場合、
多分、これは自分のやってることに対する責任というか、
誇りのようなものを主張してることになるんじゃないか。
なんて書いてしまうと
いや、そんな大層なものでもないか、という気もしてくるけど。
実際、世の中に技術者と呼ばれている人はいっぱいいるけど、
そのほとんどは普通のサラリーマンで、
上から与えられた仕事をマニュアル通りにこなしているだけ
という人が多いんじゃないかな、と。
特に最近は、ほとんどのオフィスで個人用にPCがあり、
それを使って仕事をする、というのが当たり前になってるので、
ソフトウェアを専門にやる職業との境目というのが
だんだん曖昧になってきてる感じもするのよね。
ExcelやWordが使えれば技術者か?
Webページや簡単なスクリプトが組めれば技術者か?
C++やJava程度でソフトがつくれたら技術者か?
DBやネットワーク、ハードウェアまで見られて技術者か?
それを職とするならきっと最後のレベルまで求められるけど、
それもどの程度できるかは人によって違いますね。
私は、ソフトウェア技術者、なんだろうか。
ただまぁ、ありがたいことに、今はそれで御飯食べられてるので
職業としては、ソフトウェア業、であることは確かかしら。

コメント

  1. RORO より:

    クリエーターなんでしょうね。
    クリエーターって、そういうの多そう。
    芸術家、作曲家、作詞家、陶芸家、書道家・・・。
    クリエーターって資格ないですもんね。あってもステータス。
    ということで、電術家とかどうでしょうか?
    なんかカッコいいかも!

  2. 月影 より:

    クリエイターですか。それ良いかも。
    そういえば、業務用システムとかじゃなく、ゲームデザインとかするような人なら、まさにそんな感じですね。

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