さようなら

結局、新聞は産経をしばらくコンビニ買いすることに。
100円って良いね。
その今日の産経新聞の記事に
「さようなら」という言葉に関する記事が載っていました。
内容は、何かと潔くない某党の政治家を皮肉るものだけど
興味深かったのはその語源に関するもの。
「さようなら」ってどういう意味か知ってますか。
そりゃ知ってるか。いや、そうじゃなくて、語源。
「さようなら」というのは、人との別れ際の挨拶なんですが
「左様、しからば別れましょう」の略なんですって。
さよう、ならば(別れよう)。
他の国の言葉だと、
例えば中国語では「再見」、英語では「Good Bye」など
また会いましょう!とか、神が貴方とともにあらんことを!
などの意味や語源を持つものが多いと。
それに対して、日本語の「さようなら」の素っ気なさは
古来からの日本の文化を表しているだ、とのこと。
ただ、日本語には、別れ際の言葉として
「さようなら」以外にもいろいろありますよね。
「また会いましょう」とか「ごきげんよう」とか「お元気で」とか。
「それじゃ」とか「またね」とかもいいますね。
「それじゃ」は、「それじゃ別れましょう」ということかな。
「またね」は、「また会いましょう」でしょうかね。
結構、いろんな言い回しがある。
逆に、その意味で日本語の「さようなら」に相当する
日本語以外の言葉ってあるのかな?
つまり、別れましょう、とスッパリ言い切るような単語。
二度と会うこともあるまいが、運が良かったらまた会うかもね?
ここで別れるのもしょうがない、これもまた運命なのですよ?
みたいなノリの言葉。
日本語では、それを「さようなら」という。
となると、確かに日本語独特で、それは日本の文化なのかしら。
大衆の文化というよりは、戦国時代の武家みたいな感じか。
切腹ですね。さらば!ってやつですね。
「さらば」も、「さすれば」、「そうであるならば」の意味だろうから
「さらば、別れじゃ!」ってとこか。
欧米人は、別れ際にお互いの幸せを願うようだけど、
その点、日本人は確かに素っ気ないかもしれないですね。
ただ、素っ気なくても、二度と会えないという前提ではなく、
おそらくまた会うけど、そのときまでしばらく会わないですね
という暗黙の了解があって、あえてその間のことには言及しない
ということなんでしょう。
この、暗に意味するところがある、言葉にいちいち含みがある、
故に、全部言葉でいってしまわないで(仄めかして)伝える
というのも、一種の日本の文化という気もしますね。
ところで、産経新聞は読売以上にミンス党に批判的。
というか、最近、ようやくメディア全体があの党のダメっぷりに
気づき始めた感じですか。
確かに、潔さはないですね。政治家ほぼみんな、ですが。

コメント

  1. makiko より:

    勉強になりました~

  2. ぬたっち より:

    これねー、確かにそういう解説をよく見るんですが、「~しましょう」というのは自分もやると同時に相手にも同じ行動を促しているわけでして、やや傲慢な感じがしないでもありません。
    「別れましょう」というフレーズが実際によく使われた根拠があるのかもしれませんが、おそらくは、「さらば、これにて失礼つかまつる」みたいな感じだったはずなんですよね。
    「さらば」の「さ」はそれまでの相手とのやり取りの内容をさし、「らば」はとりあえずの仮定法。意味合いとしては「以上ですよね?じゃあこれで失礼します」という具合になる。
    (ここらへんを考慮すると、しいて英語でこれにあたる言葉は“Over.”ってことになるか?w)
    ただこれはあくまで「最も一般的な使われ方」であって、「さらば」の後に何が省略されているかはTPOによる気がします。
    「それでは、ごきげんよう」という場合もあるだろうし、「さらば、これが今生の別れじゃ」という場面も想像できます。
    こういう「省略しすぎやろ!」的な言葉の究極の形は「こんにちは」かもしれません。「きょうは…なんやねん!?」と…。
    長々とすみませんでした。

  3. 月影 より:

    省略形がそのまま単語になってるものは多いですね。これは日本語に限らないかな。
    失礼する、というのも、別れ際の挨拶としてありますね。
    その記事では、「あけおめ」とかも、そのうち普通になってもおかしくないかも、ともありました。

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