出会いと別れの季節。
そういう事態だけにはなるまいと思ってたんだけど、
ついにそういう事態になってしまった。
先週の土曜日、いつものように(?)
休日出勤で職場でグロッキーになってたら、
実家から携帯に電話が一本。
「日田のおばあちゃん、亡くなったんよ。」
え?ああ、そうか。。。
まずはそういう感想でした。
日田というのは母親の実家の地名で、
つまり、うちの母方の祖母が逝ったという知らせ。
数年前に脳梗塞で倒れたときいてたんだけど、
それ以来ホームで寝たきりになっていたようで。
私にとっておばあちゃんは
どちらかといえば父方の方の祖母で、
母方の方の祖母は
母親が実家へ里帰りするときに一緒についていって、
そのときに会う程度でした。
会うたびに私のことを「かずちゃん」と呼ぶのだけど、
なぜそう呼ばれるのか最初はさっぱりわからず。
ちなみに、私の本名は、かず何とかという名前じゃありません。
でも、その呼び名にもだんだん慣れて、
このばあちゃんは私を「かずちゃん」と呼ぶ人だ、
ということでそれが普通になっていました。
田舎にいるときはすごく元気で、
夏はいつも果樹園に出て梨の世話をしていて、
山に出れば熊や猪に遭遇した、
なんて武勇伝も何度か聞かされていたので、
いつしか不死身のばあちゃんのイメージがつくほど。
一昨年かな、帰省したときに
一度だけ見舞いにいったことがあるんだけど、
そこには昔の元気なばあちゃんの面影はなく、
すっかり無口になって、
ベッドの上でぼーっとテレビを眺めてる、
そんな姿を見て、
何とも居たたまれなくなったのを覚えています。
本当はすぐにでも実家へ戻って葬儀に出るべき、
なんだけど、今は修羅場真っ只中という感じで、
とても実家へ帰れる状況ではないという悲しさ。
それでもね。
第一報をきいたときは、とりあえず帰らにゃと、
その携帯ですぐ飛行機のチケットを予約したんですが。
その後、母親から「無理せんでもええよ」と電話があり、
いろいろ考えた挙句、結局、帰省は断念。
(そのかわり、初盆は絶対帰って来いとクギを刺されたけど。)
本当は、仕事に追われて身内の弔事に行けない、
ということだけは避けたかったんです。
仕事なんて、今失敗してもまた次があるんだけど、
お別れはそのとき限りですからね。
ばあちゃんゴメン!往生してください。
あー、そうか。
私のことを「かずちゃん」と呼んでくれる人は
もうこの世にはいなんだなぁ。。。
よし。次誰か逝ったら、絶対帰るぞ!
(縁起でもないな)