今年は世界天文年だそうです。
ブラックホールが銀河を生む? 米国天文学会で新報告
(wiredvision.jp)
銀河の中心にはBHがあるらしいということは
天文学で一般的な見解になりつつあるようですが、
BHが銀河を生む、というのは新しいということですか。
銀河がそこにできた結果として、その中心に
BHが生まれるのだろうというのは容易に想像がつきます。
銀河の中心は重力の巣窟でしょうからね。
でも、これあまり新しい考え方のように思えないのは
私だけですかね。
銀河といわず、この宇宙そのものが
そもそも高エネルギー状態から進化したものなんだから、
その子供ともいうべき銀河がそうであっても
何ら驚くことじゃないんじゃないかと。
多分、そういう予想は前々からあったんだけど、
その証拠となる事実が今回観測されたってことですかね。
銀河というのは、端的に言えば星の集まりです。
星が集まるからには、その原因もある。
均等にバラけていた星たちが、どこかでそのバランスを崩して
ある1点を目指して集まり始めると。
こういう現象は、宇宙みたいな大きなレベルに限らず
日常のいろんな局面でも見られる現象ですね。
人間の集まりなんてまさにそうで。
都市に人が集まるのは、そこに人が集まっているからなのか、
最初に何か人が集まる要素がそこにあったからなのか。
原因が何であれいったんそういう傾向ができると、
モノが高いところから低い方へ転がっていくように
雪だるま式にその方向へコトが流れていく。
モノが集まるという動向はその典型。
こういう話が出てくるたびに私が思うのは、
何が自然なあり方なんだろうか?ってことなのです。
みんなトントンで均衡しているのが自然なのか、
均衡が破れてある方向へ動いているのが自然なのか。
エネルギー状態でいうなら、均衡状態というのは、
エネルギーが最も高い(均衡が破れる前の)状態か、
若しくは最も低い(エントロピーが極大)の状態かのいずれか。
宇宙はそのエネルギーが高い状態から
低い状態へ遷移している過程にあると考えるなら、
今現在は均衡が破れて動いているのが自然な状態、
となるんでしょうね。
でも、これはいつか行き着く状態へ行き着くのか。
その終着時点では
みんなバラけてトントンになって動かなくなってしまった
いわゆる“熱死”という状態が自然ということになる。
なんかね。
今の人間社会も、どんどん低い方向へ転がっていってるようで
そのうち社会が“熱死”するんじゃないか?
なんて飛躍した発想もしてしまうのですよ。
科学文明、知的文明は発展しているようで
実際はやはり熱力学的な物理法則に逆らえないんじゃないか。
社会学に直接物理学の考え方をひっつけるのはトンデモだ
といわれるんですが、そんなことも案じてしまう世の中ですよ
ってことです。
実際、人間も増え過ぎですよ。
(なんていうと、いろいろ問題があるんだけどネ)
このまま文明発達を続けようと本気で思うなら、
ホーキングじゃないけど地球外に住むことを
そろそろマジメに考えなきゃならない時期にきてますよ。
でなきゃ、このままでは
地球は人間に押しつぶされてしまいます。
BHも、銀河を発達させるだけ発達させて、
しまいには結局その銀河を飲み込んでしまうんじゃないかしら。
…なんてことを思った世界天文年の新春。