こんにゃくの話

「おいっ鬼太郎。」
マックでコーヒー飲んでたら、
店内のそこかしこから目玉おやじの声が。
「おいっ鬼太郎。」
「おいっ鬼太郎。」
「おいっ鬼太郎。」
なんだい父さん。
とはいいませんが。
今子供にそういうオモチャが配られてるんですね。
で、子供同士が対抗するように
目玉おやじを鳴かせている(?)と。
これもコミュニティなのか。
「おいっ鬼太郎。」
なんだい父さん。
こんにゃくゼリー、消費者団体が「販売見送り」求める声明
(yomiuri.co.jp)
これね、ずっと思ってたことなんですが
メーカーに対するいいがかりも甚だしい
って思うのよね。
だって、ノドに詰まりやすい食品なんて
他にもいっぱいありますよ?
ちょっとググってみたら、こんな記事が。
「こんにゃく入りゼリー」よりものどに詰まって死亡した件数が多い
危険な食べ物ベスト10

(gigazine.net)
まぁ、パンやご飯は菓子などに比較すれば
その消費量自体が多いわけですが(だから事故も多め)。
メーカーに責任があると主張する側の意見としては、
窒息の危険があるような食品を市場に出すべきでない。
或いは、そのような可能性があるにも関わらず、
その危険性を認知させる努力を怠っている、などですか。
しかし、そんなこといい出したら
何も食べられなくなりますよ。
どんな食品でもノドに詰まる危険はあるんです。
メーカーに文句いってる人たちの意見って、
車は事故を起こすから車を売るべきではない
といってるのと同じだと思う。
ナーンセンス。
ある人は、こんなことをいってました。
こんにゃくゼリーの「ゼリー」というネーミングが良くない。
モチがのどに詰まりやすいという認識は一般的であるが、
ゼリーがのどに詰まるという認識は一般的ではない。
だから、モチを食べるときは注意している人でも、
ゼリーを食べるときはそんな注意を払わないから、
のどに詰まらせてしまう可能性が高くなってしまうんだ。
んー。
ここでそういう注意をしなきゃいけないのは、
多分それを食べる本人というよりは
それを食べさせる保護者の方ですかね。
で、その保護者は「ゼリー」だから安心と、
不用意に子供なり年寄りに与えてしまう危険性がある
ってことになると。
であれば、それがどんな食品か
まず自分で食べてみなさいよ、といいたい。
実際、そういう手順を踏まない人が多数派である
ということが前提されてるってことなのよね。
これは
「私たち消費者は基本的にバカで無知なんです!」
(だから、教えてくれなければ簡単に騙される!)
って堂々と宣言してるようなもの。
自分たちの無知さを露呈させちゃってるというか、
どんだけ過保護な世の中なら納得するんだよッ
と思ってしまう。
昔、フロッピーディスクのプラスチック製のケースに
「これは食べられません。口に入れないでください」
って書いてあったりしたんだけどね、
んなもん、見りゃ分かるよ!って話。
こういうのって、一部の理不尽な消費者に対する
メーカー側の必死な自己防衛策なんですけどね。
過剰な注意書きは
消費者を小バカにしてるようにしかみえない。
てか、一歩間違えばギャグです。
そういえば、ものづくりをする世界では
基本的に、その利用者である大衆は無知である、
という前提で設計されてるんですよね。
世の中バカばっかり?
(実際、そうかもなー。)
それじゃ
食品にもCEROみたいな年齢区分つけますか。
Aなら全年齢対象、Bで15歳以上対象、
Zは65歳以下対象、みたいな。
お餅は食品年齢区分Zだから、
70歳のおじいちゃんは食べられません。
「そんな!ワシゃあモチが喰いたいんじゃぁ![E:crying]」
「駄目ですっ!おじいちゃんはこっちのおかゆで[E:angry]」
ってのも寂しい話。
そのへんは自己責任ですよ。
子供がそれを口にするのは危ないかもしれない。
年寄りがそれを食べるときは見ておいてやらないと。
そういう判断をするのは保護者の責任であって、
食べ物がのどに詰まったのはメーカーが悪い、なんて
やっぱりいいがかりにしか聞こえません。
そういえば、マックの目玉おやじにも
「これは食べられません」
って書いてあるんだろうなぁ。
子供はそんなの読まないよ。
そこを注意してあげないといけないのは親ですよ。
「おいっ、喰うな!ワシを喰うな!」
とでもいわせるか。

コメント

  1. げん より:

    危険な食べ物ベスト10を禁止した上でこんにゃくゼリーも禁止というのは理にかなった意見だけども、理にかなわない行為はだめというのは果たして論理的に説明できるのかな?と思った。

  2. RORO より:

    その、商品に人を小ばかにしたようなメッセージを書いている者です^-^;
    それでも、とんでもない消費者は最近増えてます ><
    どんどん、難しい言葉を減らして行って、漢字をひらがなにして、わかりやすくわかりやすく書くようにしてます ><
    特に最近、高齢の方の思い込みによる使用事故やら、ちょーっとぼけちゃってるのかなぁっていう使用事故(中身入れ替え)などが増えまくってます。
    最近うちでは、小児の手の届かないところにだけではなく、小児と老人の手の届かないところにって書こうぜ!って言いましたが、却下されました。はぁ~~~。
    こんにゃくゼリーは私は大好きだったので、販売してほしいなぁと。
    ただ、カップゼリーはどうしても吸い込んで食べるから、気管に入っちゃうのですよねぇ。
    いい方法はありそうなきがするけど

  3. 月影 より:

    ご飯やパンを禁止されたら、多分みんな困るわけですが。(笑
    食品そのものというより、“吸い込む”という食べ方に問題があるんですかね。じゃ吸い込まないように、爪楊枝みたいな簡易的なフォークを添付するか。でも、そうするとそのフォークを飲み込んだりする子供とか出てきてまた苦情があがるんでしょう。
    何か被害にあったら(自分以外の)誰かのせいにしたがる、というか、誰かを悪者にしないと気がすまない。その気持ちもわかるけど、人に文句いうのは、まず自分が努力した後にしましょう、てことですよ。
    やっぱり自己管理しかないと思います。

  4. たいら より:

    はい!保護者です。子供1歳9ヶ月です!
    「世の中バカばっかり」だと思いますね。自分を含め。
    保護者(だけじゃなく大半の人)が、「責任」というものを
    負わなくなってますね。
    無責任、無知を晒して恥ずかしくないのですかね。
    せめて自分の人生くらいは、「自己責任」で、と思います。
    良いことも悪いことも、大抵は自分の行いから結果が出ます。
    善行善果、悪行悪果。因果応報です。
    良い悪いと括らずとも、「こうしたらこうなる」っていうのは
    考えれば分かることだと思うのですけどね。
    それとも、考えないのかしら。考えない葦ですね。
    今の世の中の人は、ただの葦?

  5. 月影 より:

    「考える」にしても、そのベクトルがおかしいんですよね。
    いかに失敗しないか、誤らないか、被害にあわないかと考えるなら前向きなんだけど、現実は、その失敗、誤り、被害の責任が誰にあるのか、と考える人が多い(そしてそれは大抵自分ではない)。
    誰が悪いかなんて、実際はどうでもいい話なんですけどね。

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