さようなら「出雲」号

「出雲」廃止で鉄道ファン殺到
(Yahoo!バックナンバー)
またひとつの時代が終わるんだなぁ、という感じですね。
寝台特急「出雲」号というのは、
東京と出雲市(島根県)を1本で結ぶ国鉄時代からの列車で、
一時代「ブルートレイン」と呼ばれた列車のひとつです。
私の地元は鳥取なのですが、
小学生当時の私は東京などというところに行ったことがなく、
“テレビの中だけの世界”という感覚でした。
そんな私が、いとこの招待で初めて東京に行くことになり、
そのときに乗ったのが、この「出雲」号でしたね。
当時の私としては、
鳥取駅に「東京行き」の列車が入ってくること自体が衝撃的でして、
これであのテレビでしか見たことのなかった東京へ行けるのだ、
と思うと、子供の心は夢いっぱいという感じになったわけですよ。
以来、大学受験などで上京するときも出雲号を利用していたし、
帰省にもたまに利用していました。
 ※
 最近は、帰省にも飛行機を使うことが多くなり、
 列車を使う場合も、新幹線との接続が良くなったので、
 大抵はそちらを使うのだけど、
 帰省シーズンは満席になることが多く、
 そんなとき、出雲号は必ず空席があったので、
 ある意味、頼れるサブルートだった(笑)
そんな出雲号も、今月18日で廃止です。
昭和47年デビューといいますから、
思えば私が生まれる前から走っていたわけですね。
鳥取と東京を乗り継ぎなしに1本で結んでいる列車は、
今も昔も、この出雲号だけです。
なので、出雲号がなくなると、
鳥取から「東京行き」という列車はなくなるわけですね。
(出雲市から東京行きは「サンライズ」号が出ている)
私は特に鉄道ファンではないのですが、
地元を走ってきた象徴的な列車がなくなるのは、
やっぱり寂しさを覚えます。
とにかく、33年間、
電化もされていない辺鄙なところを走り続けてきたわけで。
長いこと、おつかれさまでした。

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