[雑記] ロボットの日

最近はロボットブーム。ホンダのP3が鮮やかな二足歩行で人々を驚愕させ、ソニーのAIBO(犬型ペットロボット)は、本物の犬のごとく多様な感情表現を見せたと思ったら、次は、NECが、人の言葉を認識してお手伝いをする、というロボットを開発していることを、先月明らかにした。何でも、2001年には発売の予定とか。

そのロボット、「R100」と仮称されているらしい。移動方法は車輪というのは従来通りだが、そいつに声をかけると、その人の顔を判断し「おはようXXさん」などと返事をしてくれるという。この顔の識別だが、大体十人くらいまでは可能とか。音声を認識し、画像を認識し、人に代わって家電製品などの操作もこなす。音声認識というのは、単に音を音波として入力されるのではなく、それを言葉として認識するということ。同様に、画像を認識するというのは、単にビデオカメラで映像を撮っているのではなく、その映像の対象が何であるかパターン認識をするということ。単なるカメラやマイクではなく、人の目と耳を持っているのである。なんと、このR100は、パソコンの操作までこなすような開発がされているとか。

さて、ロボットもここまでくると、いよいよ「鉄腕アトム」や「ドラえもん」などの実現も意識されてくる。一家に一台ドラえもん。ロボットがいつまでも人の隣人として存在しているのであれば悪くない未来だ。しかし、こうしたロボットの進化を、ある懸念の目で見ている科学者もいる。このままいけば、いつか、ロボットが人間に代わってこの世界を支配するのではないか、と。いや、何ともSFチック。しかし、数年前、IBMのコンピュータ「ディープ・ブルー」がチェスで名人を負かしたという前例もあるだけに、その可能性が全くないことはないのだろう。

人も、おそらく今後、遺伝子操作技術などの発達によって、生物としても今よりは優秀な種となることは予想される。ロボットは、今は人の隣人だが、もしかすると将来、ロボットと人間は、知的存在としての立場を争うライバル同士になるかもしれない。さてさて、ロボット三原則はいつまで守られるのだろうか‥‥。

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