「私は見た!あれは絶対UFOだ!」
そりゃあそうだろう、というセリフ。UFOというのは Unidentified Flying Object の略。つまり、未確認飛行物体。だから、空を飛んでいるが何だかよくわからないものを見たら、それは須らく UFO なのだ。
実は当たり前だったり、既に存在するものに別の意味を与えて焼き直すようなことって、わりと多いのではという。難しい概念をわかりやすい言葉で説明するとか、複雑にみえることをシンプルに捉え直すとか、物事を俯瞰してメタ的に理解するみたいなことであれば一定の意味はあるとは思う。一方で、当たり前のことをさも当たり前でないように言い換えたり、くだらないことを素晴らしいことのように誇張したり、ともすれば、本来ダメなことをいかにもダメじゃないかのようにいわれたりする、いわゆる詐欺師のような言い回しも、そうだと認識されないまま世の中で通用しているような気がする。
古来より賢人たちが培ってきた学問、特に科学に分化したものの見方では、あらゆるものをよりシンプルに、分散している知識を統一的に理解しようとしているのだが、逆に、古来からの何者かは、自分たちに都合の悪い真実を覆い隠すために、物事をとにかく複雑に、或いは間違った方向へ誘導して、本質を見えづらくしているようにも思える。それが何者かは知らないけど。
先日、何かの番組に宮崎駿が出演していて、「千と千尋」は、雰囲気を楽しめば良いのだ、といっていた。ストーリーなんか覚えてないでしょ。そんなものは何年もすれば忘れてしまって然るべきで、それよりも、何だか分からないけど、とにかく不思議なことだった、という感じが残っていればそれでいい。と、そんなようなことを云っていた。なるほど。
人間、厳しい現実を見ながら生きるより、楽しい空想を見ていた方が幸せなのかもね。幸福度だけをみるなら、いろいろ知ってる賢い人よりも、何も知らないバカな方が良いのだろう。