再生医療

人間の皮膚から万能細胞 京大教授ら、再生医療へ前進
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ようやく、なのか、もう?なのか。
ES細胞から人の様々な臓器がつくることができるらしい、
という報道がされてからもう大分経つと思うんだけど、
(その話が世間に出てきたのは確か1980年代の話)
その当時はまだネズミとか豚とかの動物実験ばかりで、
人間への応用はまだまだ先だろうという見方が大半でしたね。
ES細胞というのは受精卵からつくるということで、
報道でも再三いわれているように倫理的な問題があったと。
それが、今回中山さんたちが発表したiPS細胞は、
人の皮膚の細胞からつくることができるので、
学術研究や臨床医学の分野からだけでなく、
ビジネスの方面からもかなり注目されそう。
幹細胞は、そこからどんな臓器でもつくれるとあって、
機能的には夢の技術ではあったんだけど、
唯一最大の問題として横たわっていたのが、
その材料のES細胞が受精卵から取り出されるものである、
ということ。
いわば人の命の種を犠牲にするわけですな。
これはそれこそいろんな人がブーブーいうわけです。
そこがクリーンになったということは、
技術的にもだけど、実用面では大分大きい。
この分野の研究は今後も兆速で進むとは思うけど、
新しい技術の初期段階というのは危険な時期ではあるので、
特に安全面、バイオハザードとか、
そういうあたりに配慮しつつやってもらいたいところ。
あと、貧乏性が気になるのは、
この技術が実用化されたときの価格面ですか。
材料は自分の皮膚の細胞なので、素人考えでは、
比較的リーゾナボーなんじゃないか?とか思ったりもするんだけど。

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