ということで、
先週観られなかった「ザ・センチネル」を観てきました。
有楽町までいってきましたヨ。
今、FOXで“24”をシーズン1から再放送してまして、
流行に後れて今更それにハマってます。
最新はシーズン5までいってるのかな。
(地上波で放送されてるのは4だっけ?)
で、この映画(センチネル)を観ようと思ったのは、
モロにそれの影響です。
24の主人公のジャック・バウアー役のキーファ・サザーランド。
彼がこの映画に出ているというので、
まんまとその宣伝文句にのせられてしまったのですな。
実際には、センチネルの主人公は彼ではなく、
マイケル・ダグラス演じるピート・ギャリソン。
でも、本作を観ると、サザーランドのブレキンリッジも、
セミ主人公的な感じの役回りに思えました。
とりあえず、以下はネタバレ、そして感想。
ざっと内容。
端的にいえば、
合衆国大統領の警護をするシークレットサービスのお話。
ある日、暗殺計画を阻止すべきSSのエージェントのひとりが、
暗殺組織一味の内通者と疑われる。
その容疑者にされるのが主人公のギャリソン。
で、そのギャリソンを追う役がブレキンリッジ。
なぜ彼が疑われたかは、
内通者がいるということが発覚したところでポリグラフの検査があり、
ギャリソンは大統領夫人と関係を持っていたことで、
その検査にひかかってしまったと。
さらに、ギャリソンは、
親友であるブレキンリッジの妻とも関係を持ったことがあり、
ブレキンリッジはそのことをずっと根に持っている。
ということで、
ブレキンリッジはギャリソンが内通者だと断定して、
哀れ女グセの悪さが過ぎたギャリソンは容疑者にという流れ。
(作中は女グセが悪いという印象はないんですがね…)
実際に大統領の暗殺計画は進行していて、
本当の内通者は別にいるのだけど、それが誰だかわからない。
疑われているギャリソンは、
ブレキンリッジに追われる身で真犯人の捜査を続け、
暗殺者一味にたどり着く。
そのひとりと撃ち合い、その指紋をとって、
こっそり警察で指紋を照合したところ、
旧ソ連のKGBの残党であるということを突き止める。
その証拠をみたブレキンリッジは疑いを改め、
ギャリソンと共に内通者が誰であるかということを推理していくうちに、
大統領警護の責任者がその人であると確信。
事件はG8会議の最中に起こり、
ドンパチした後、ギャリソンは暗殺実行犯を討ち果たす。
細かい部分で違うかもしれないけど、
大体こんな内容でしたかね。
以下、不満事項。
最初犬猿の仲っぽいギャリソンとブレキンリッジの仲が、
話が進むうちに修復していくというあたりが、
本作のドラマ的な見所のひとつだと思うんだけど、
そもそもその仲違いの原因が、人の妻と寝たという事実というのは、
どうも軽すぎる気がする。
まぁハリウッド映画ならではの分かりやすさってことですか。
さらに、修復する最初のきっかけっぽいシーン、
ブレキンリッジがギャリソンに銃を向けて、
「止まれ!オレに親友を撃たせるな!」
といったところで、ギャリソンが、
「撃て!オレの頭を撃て!」
といったら、ブレキンリッジは撃つのを躊躇って、
結局逃がすという場面があったのだけど、
そこから急に、
ブレキンリッジがギャリソンの疑いを晴らす行動に出るようになる。
暗殺者が別にいる証拠がいくつか挙がってきたにせよ、
今まであんなに仲が悪かった2人の急な変化に、
「えっ?そうなの?」という印象が残りました。
あと、大統領暗殺の計画をしていたのが、
旧ソ連の秘密警察KGBの残党だということはわかったんだけど、
その黒幕っぽい存在がよくわからないままだった。
ラストシーンで実行犯はギャリソンに撃ち殺されて、
そこでハッピーエンドっぽく終わっちゃうんだけど、
それはあくまで実行犯であって、
暗殺を計画した大ボスはまだいるんじゃないの?
という疑問が残ったままのような気が。。。
全体的に、内容を全部わかるように演出するには、
2時間弱では少なかった感のある作品という感じでしたね。
5時間かそこら時間をかけて解決していく内容を、
実際には1時間程度でやっちゃったみたいな。
ちょっと期待してただけに、肩すかし食らったというか、
私としては微妙に消化不良な感じです。
ドラマとして面白くないわけじゃないですけどね。
んーそうか。これは劇場映画ではなく、
実は毎週1時間ずつやるドラマっぽい内容かもしれません。
それを無理やり2時間弱の映画にしちゃったよ、的な?
ま、24は面白いからいいや。
(関係ないし。)