久々に映画なんてのを観てきました。
「アイロボット」。
名前の通り、ロボットのお話ですね。
原案はアイザック・アシモフの「わたしはロボット」という作品。
「ロッサム万能ロボット会社」(だったかな)という作品で、
初めてアシモフが「ロボット」という言葉を使って以来、
かなりこの名詞は一般化してますね。
もとはSF。
でも、今や「ロボット工学」なんて学問が実際にあるわけで、
実は、フィクションから現実へ逆に流れたという面白い経緯。
この作品のポイントは「ロボット三原則」ですね。
原則1
ロボットは人間に危害を加えてはならない。
原則2
原則1に反しない限り、ロボットは人間の命令に従わなければならない。
原則3
原則1、原則2に反しない限り、ロボットは自己を守らねばならない。
この三原則はアシモフの考えたものだけど、
現実のロボットもこの原則に基づいて作られているようです。
映画ですが、あんまりいうとネタバレになるけど、
まぁロボットが人間に危害を加えてしまうという予想通りの展開なわけです。
でも、ロボットは上の三原則には従っているはずだということで、
そこらへんが謎というか、キーポイントというか。
しかし、じきにああいう時代は来るんでしょうね。
SFのロボットといえば、およそ人型をイメージしますよね。
やっぱり人はロボットも人らしくあって欲しいと思うんでしょう。
ロボットを人に似せようという試みはいろんな派生要素を含んでいて、
これは人間というものを考える学問でもあるわけです。
人間はロボット(要は機械)とどこが違うのか。
どちらも同じこの世に存在する物質からできているんだから、
本質的には同じだと私は思ってるんですけどね。
ただ、人は人のことを完全に把握しきれていないから、
ロボットが人が作るものである以上は人にはならないというだけだろうと。
あと、この作品では、
一家に一台あたりまえにロボットがある、ということになっていて、
そのバージョンアップとかも
USRというロボット会社によってサービスされているという、
まるで今のPCのどっかのOSみたいな話でもあるな、と思ったり。
PCも、近い将来、
この本編のロボットみたいな形におさまっていくのかもしれない…。
こういう考える内容のある映画はイイっすね。
– 訂正 –
上記で「ロッサム万能ロボット会社」の作者をアシモフといっていますが、
正しくは、コメントのご指摘通りカレル・チャペックです。
故に、「ロボット」という言葉を初めて使ったのはチャペックですね。(^-^;
コメント
細かいですが訂正。
「ロッサムの万能ロボット(R.U.R. Rossum's Universal Robotの略らしい)」を書いたのはカレル・チャペックですね。
細かくないですね。。(汗)
すごい勘違いしてました。
ご指摘ありがとうございました。
ロッサムはチャペックですです!
映画「アイロボット」
2004年9月公開。 未来の世界。自分の意志をもたず、決して人を傷つけないはず