世界物理年

年頭から、何か科学とかそのへんの特集番組を、
NHKなんかでよくやるなぁと思っていたら、
今年はアレなんですね。
巷では「世界物理年」なんて呼ばれてるらしく。
なぜ物理年?
どうやら、アインシュタインが相対性理論を発表してから、
今年は丁度100周年にあたるということらしい。
今年が2005年だから、100年前といえば1905年ですかね。
確かに、
1905年は特殊相対論が発表された年ですねぇ。
でもね。
アインシュタインは、ノーベル賞物理学者なんですけど、
そのノーベル賞は、
相対論に対してのものじゃないんですよねぇ。
実際は光電効果の発見に対しての賞だった…。
当時としては、
相対論はあまりにも先駆的過ぎたということかのう。


でも、今になっても、アインシュタインの相対論は、
バッチリ正解だと結論が出てるわけじゃない。
今のところ計算結果は観測に合致しているから、
理論としての破綻はないってことです。
いやしかし。
私が仕事だ転職だと明け暮れてる間に、
宇宙論の方も、
大分進展があったみたいなんですよね。
NASAのWMAP衛星プロジェクトで、
宇宙年齢が137億年に確定したらしいんですよ。
(誤差1%で2億年の揺れはあるものの)
したっていうか、してた。
しかもそれが2003年。もう2年前の話だったと。
学生の頃から宇宙論を趣味として生きてきたのに、
こんなことに無関心だったとは、
全く持って遣る瀬無いわけです…。
やっぱ生活にもちょっと余裕持たないとなぁ。
…と、まぁそれはそれで。
宇宙年齢が決まったということは、
ハッブル定数Hも大体確定したわけですよ。
 H=71[km/sec/Mpc] ですって。
ということは、
この宇宙が開いているか閉じているか、
はたまた平坦なのかという、
今までどれかよく分からなかった話も、
「平坦である」と分かったのです。
今まで宇宙論の本は、そこらへんについて、
今後分かるだろうとか、こう思われるとか、
この3通りがあるがはっきりしないとか、
あれこれぼかして書かれていたのが、
これからは、
「宇宙は平坦だ」
って言い切りで書かれるようになるってことですよ。
私にとっては、
むしろそっちの方が物理年だと思うのですが。
宇宙年…かな。
まぁ、今年が物理年なのは何で?
って思うことでこういう事実を知ることができたわけで、
その意味では、私にとって物理年ですわね。
せっかく世の中が、こうやって普段敬遠されがちな
“物理”なんちゅう話に盛り上がってるわけで、
あちらの私のメインページを盛り上げる良い機会なんすよね。
更新しないとなぁ。マジで。
ちなみに、
今年はアインシュタイン没後50年でもあるらしいですね。

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