誰しも、世界の中心は自分です。
主観というのは自分というモノの中に埋め込まれているのだから、
当然、世界をそこから眺めることになるわけです。
ちなみに、RPGというゲームがウケるのは、
自分がそこで英雄として、どんどん強く成長していくからでしょう。
そこに設定された悪玉をやっつけることで、
主人公はどんどん知名度を上げていき、そして強くなり、
最後には世界の頂点に上り詰めるわけです。
ロールプレイ、というのは、
その役割を演じる、という意味合いがあります。
つまり、そのゲームの世界では、
誰でも、その世界の正義の英雄を演じられるわけです。
演じるというか、なりきることができるのですね。
基本的にこれは、
人が潜在的に持っている真正の欲求からくるものでしょう。
みんな、世界の中心でありたいわけです。
そうでないことを頭では理解できていたとしても、
どうしても自分という枠は取り外せないもので、
そういう客観的理解は大抵忘れられていて、
多くの場合、人は自分という存在ありきでモノを見ています。
デフォルトで、自分は英雄でなければならない、
という義務のようなものが纏わり着いているのですね。
(その思いが強すぎる人は、よく自殺します。)
ここで、一歩引く、という何気ない思考の切り替えが、
気を楽にするひとつの手立てになることがあります。
つまり、自分も他人と同じ人間であって、
その意識から認識される他人と同様に自分を見る、
言い換えれば、自分の心を自分の外に置いてみてはどうか?
ということです。
といっても、
常にそういうモノの考え方をすることはできないし、
そういうことを意識しようとすると逆に疲れます。
ただ、何か問題があって思いつめてしまったときに、
自分を一人の人間として客観的に眺めてみると、
何をそんなに悩んでいるのか、
と思って、気が楽になることがあるということです。
他人のことは、大体ヒトゴト、として見ますから(笑)
具体的には、
明日プレゼンだ、上手く喋れるかなぁ…みたいな心配があるとき、
そうして心配している自分を他人としてみて、
あー心配してるなぁ、そりゃそうかもなー
みたいにヒトゴトとして考えてしまうのです。
それで問題は何も解決はしないけど、気は楽になりませんか(笑)
要は、思いつめたり、心配したり、
マイナス方向の思考はなるべくしない方がお得じゃないか
ということですゎ。