暮秋の候

云うまい云うまいと思いつつ、
毎年この時期に口をついて云ってしまうのが、
「早いなぁ…」
という言葉でして。
今はちょうど牡牛座流星群が見える時期ですね。
そんなことを知りつつも、
それを見る為にわざわざ外にでようと思わなくなったのは、
そういう余裕がなくなっているからなのか、
いろんなものに興味が薄らいでいるからなのか、
いずれにしろあまり良い精神傾向ではないなぁ、と。
ちょっと前なら、次の日が仕事でも、
湘南平あたりまで出かける無謀さがあったものですが。
それにしても、
JAXAのプロジェクトが、また失敗ぶっこいてましたね。
探査機を落とす高度を間違えるって…。
遠隔でそういうことをする難しさがあるのは分かるんですがね。
高度や位置は的確だったにも関わらず、
想定外の軌道をとってしまったというのであれば、
そりゃしょうがないなぁ感はあったかもしれないんですが、
そもそも位置取りや操作をミスったってのは、
素人っぽい間違いな気がしてならんわけですよ。
…って、素人が傍からやいや云うのもアレなんで、
とにかく、また頑張ってくださいってとこです。
このところ、
現実とそうでないものの区別のつけ方が曖昧になっている気がして…
というか、そもそも、そんな区別はつけられないんだという
ある意味そういう“現実”を突きつけられてしまって、
そうしたら、一体何を頼りにやっていけばいいんだとなる、
そんな漠然とした孤独感のようなものを感じてたりして。
ほんとに何でもない細かいことが気になるんですよね。
靴の紐がほどけて、それを結びなおすとき、
何で自分は靴の紐を結びなおしてるのか?とか、
夜遅く電車に揺られているとき、
何で自分はこんな電車に乗っているんだろう?とか。
別に疑問でもなんでもないことに疑問を感じる。
そういうのが肥大化してくると、
おそらく不安症候群というか、鬱っぽくなってくるのかな。
そんなときだからこそ、いろんなもの全て忘れて、
ゆっくり星でも眺める心の余裕を持ちたいものです。

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