アルカイダさん、また飛行機が突っ込むかもしれない、とかいってるよ。これもう、自分たちがやりましたって認めちゃってますね。“神の仕業”とかいってるけども。どうせ、神のお告げかご命令か何かで、神に変わって我々が天誅を下してやりましたってことでしょう。
それにしても、イスラムの国や地域は何かと物騒な印象がある。イスラムの人全員がそうだというわけではないのだろうけど、同じイスラム教信者同士も宗派によっていがみあってたり、ましてキリスト教とかユダヤ教とか別の宗教(の国)の人とはさらに仲が悪いイメージ。異なる宗教、異なる思想、異なる価値観の人たちというのは絶対にいるのであって、それ自体は認めていかないと、ずっとケンカしてることになると思うよ。もっとも、武力とかで価値観を押し付けて来られたら話は別だけどね。
いつも思ってることがあるのだけど、イスラムの人が多く暮らすあの地域、主に中東と呼ばれるあたりって、貧しくなるべくして貧しくなってる気がするのよね。まず、気候は乾燥してるから農業には向かない。乾燥地に適した作物もあるかもしれないけど、砂地で栽培が可能な作物って、私はサボテンとラッキョウくらいしか知らない(酷い知識)。
そして、乾燥してるということは水が少ないということ。乾燥地帯では水は貴重だけど、それを市民が生活するのに十分な量を供給できていない。そういうインフラが整ってないし、だから農業も停滞するし、井戸を掘るなり水道をつくるなりといった行政によるインフラ整備も滞っている。
あと、石油や天然ガスなどの資源はあっても、その利権を握ってるのはその国のトップ層なのよね。それらを売った利益は、ほとんどの市民に分配されない。つまり、一部の政治家や起業家は潤っているけど、それはいわゆるトリクルダウンせず、一般市民は貧しいまま。つまり、国家の政治がイケてないか腐ってる。
要は、中東地域の国々って、国家として未熟なために一般市民の層がひたすら割りを食って貧しいのではないか。欧米諸国ばかりが悪いってわけでもないんじゃないのってこと。確かに、かつて欧米列強による理不尽な植民地支配とか、その地域の資源が独占されてた過去というのはあったかもしれないけど、独立国になった今なら、そんな欧米相手に対等な立場で貿易して収益をあげて、それで国内を整備するとかもできたんじゃないのか。それとも、いまだに中東の現地は欧米資本に牛耳られてたりするんかな。
例えば日本。日本なんて小さい国で、資源もほとんどない。なので、短絡的に日本国外に打って出た。調子に乗ってどんどん進出してったら、いわゆる列強諸国の怒りを買ってボコボコにのされ、経済も地の底に落ちた。それでも日本はが立ち上がって、今は世界第2位の経済大国なのよね。
そんな日本と中東諸国の違いは何だろうか。日本は確かに気候には恵まれてる。水も豊富だし、農業もそこそこやれる。とはいえ、日本の農業はそこまで発達してないけどね。あと、島国と大陸という違いもあるか。周辺諸国とも海で隔絶されていて、異なる価値観との衝突も比較的起こりづらいけど、大陸で他国とも地続きだと、周辺の様々な価値観を持った民族や国との衝突が発生しやすく安定しないというのもあるのかもしれない。ただ、中東地域には資源が多い。石油や天然ガスをはじめ、アルミや鉄といった鉱物資源も豊富で、それらを輸出すれば日本と渡り合うくらいの経済大国になれたのでは、とも思ったりするのだけど、そう簡単なものでもないんだろうか。
まあ、日本人は民族として基本的に無宗教でノンポリだったというのもあるかもね。いや、本当に無宗教かといえば、神道のような古来からの信念はあるし、仏教も根付いていたりする。ただ、それらはイスラム教のようにただ1つの神が絶対であるみたいなものではないので、外来の考え方もそれほど抵抗なく受け入れられたのかなとも思う。今の日本はアメリカの価値観や文化にだいぶ感化されてるしね。
確かに、ここらへんはイスラムの人たちがそうはいかなかったところかもしれない。特にアメリカの文化なんて受け入れるのは無理だったんだろうなとも。