[コラム/雑記] 政治破壊

子供や学生時代は、政治なんぞ全く興味が無かった。ところが、どうもここ最近その政治や社会情勢の話が気になるようになってきた。子供の頃は、大人たちが新聞やニュースを好んで見ているのを目にしては、何であんなつまらんニュースを好んで見るのか、と思っていたけど、その気持ちがわかるようになったというのは、私もそういう歳になったとということなのかな。そういえば、最近は民放のゴールデン時間にやってるバラエティ番組やアニメなどもほとんど見なくなった(一部作品を除く)今ホットなのは、自民党の総裁選か。要は、次期首相は誰になるか、という話。

正直言って、今頃自民の誰が首相になってもあまり変わらないだろう。今、4人出ている候補者の中で、私が一人気になるといえば小泉純一郎氏だ。彼こそは、時の天下の自民森派会長である。他の派閥は、大体本人(橋本派なら龍ちゃん、加藤派なら紘一など)が会長なのに、何故か森派は小泉氏。しかも、保守の現政権の頭にいながら、派閥を破って、郵便局を民営化して、自民党の構造を改革しよう、などと言っている。私がこれまで持っていた政治というものへの古臭い概念から逸脱しているので、何かちょっと面白い。こういう感覚は世間も同様のようで、もし日本が議員内閣制でなく、アメリカみたいな大統領制だったとしたら、今の国民は間違いなく小泉氏を選ぶだろう。

どうも、従来の政治ではいろいろ飽和状態という感がある。経済も絶頂を過ぎ、むしろバブル崩壊で経済は落ちるところまで落ちた感がある。国民の生活水準は下がり、実際私も悪夢のような就職難に見舞われた。その状況に対して政治は何をやってきたのか。何か有効な策を打てていたのか。それこそ戦前からバブル時代までやってきたような政策では、今後立ち行かないのではないか。

政治が堕落しているとか、政策が手抜きであるとか、そういうことも確かにあるが、この社会自体が昔とは明確に変わっているのであり、それを運営する方法もそれに合わせて変わっていかなければならない。つまり、戦後のまま旧態依然では駄目なのだ。

今もこれからも政治家に求められる技量といえば、先見性、社会を鋭く洞察する能力、ということになる。ある種、民間企業が商品開発するようなもの。今の消費者は何を求めているのか。どんな商品を出せば売れるのか。その商品の良さを消費者に伝えるにはどうしたら良いか。こうした、いわゆるマーケティングのようなことを政治、政策にも求められている。ただ、政策は民間の商品と違って、それが破綻したら国民の生活に直結する。

小泉氏はよく「自民党をぶっ壊す」といっているが、今ある国家の体制を解体して、民営企業主体にするというのは、ある種現状の政治の破壊だろう。究極の資本主義。いわゆる「小さな政府」というのはそういうことで、民間であれば、様々な事業において淘汰圧が強力に働いて、社会はどんどん合理化されていく。本当に社会に必要なものは伸びて、不要なものはどんどん廃れていく。果たしてそれが本当に社会にとって良いか悪いかは別だが。小泉氏は、そちらの方向を目指している政治家なのだろう。

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