昨日は茂木健一郎氏の主催する心脳問題の研究会に参加してみた。
その問題が今どんな位置にあるのか、というあたりの話が聞けた。
要は、まだまだ問題は解かれておらず、ほぼ手付かずなのだな、
ということだった。
心を科学で説明するのは難しい。
そんなことは最初から分かっている話だが、
どこから手をつけて良いのか、ということすら、まだ見えていない感。
伊達に人類の文明始まって以来の謎という位置をはってないと。
そこに集まったみんなが持論を発表をする中で、
一人、映画マトリックスのような理屈を展開した人がいた。
会場は笑っていたが、実はそれもアリだよね。
理屈はあまり完成されてはいない、というか所詮空想ではあるけど、
そもそもこの社会が「ある」と考えることを疑う、という観点はアリかな。
この世界が「ある」ということは、
その世界の中にいる私たちには確実にいうことなどできない。
言い古された喩えで、
自分の靴の紐を引っ張って自分の体を浮かせることができるか、といえば
そんなことはできないわけで。
一度、物質、物体が基本であるという既成観念を捨てたら、
また話が一歩先に進むような気がする。
ま、私のような基礎のない素人が認識転換してもしょうがないのだけど。
それは、いわゆるトンデモというやつである。
つまり、その学術研究の最前線にいる人たちの意識改革が必要だろうなぁ
と、そういうこと。
このへん、茂木氏はどこまで正統派で、どこまで型破りなのだろうか。
「クオリア」というのは新しい概念ではないらしいけど、
茂木さんのいう「クオリア」は、まだよくわからんのですよね。