「めぞん一刻」が面白い。
今さら?いや、これがANIMAXで放送されていて、リアルタイムでもいみてはいたものの、当時の私は小学生で、その感性では、五代くんの「響子さん好きじゃああー」と宗一郎さんの「バウバウ」くらいしか印象に残っておらず、この歳になって改めてみると、もっといろいろ思ったり感じたりするところがあるなという。
とにかく、完全無欠のスーパーヒーローというのは私はあまり好きではなく、普段はヘッポコがときどきいいところ見せるような話が個人的には好きなのである。というか、これ私だけじゃないんじゃないのかな。藤子F先生も、主人公が立派になると途端に面白くなくなる、といっていたし(ドラえもんみたいな漫画の話に限ったことかもしれないけど)。ただ、普段凡庸な人間に良いことが訪れるというシナリオは、もしかして自分にもそのうちあんないいことがある可能性があるんじゃないか、とか、淡い期待、根拠のない希望が湧いたりするのよね。良いか悪いかは別にして。
まあでも現実はそう甘くない。そう簡単にドラマは起きたりするもんじゃない。大抵はありがちか、どちらかといえば悪い方向へ転がることの方が多い。良いことよりも悪いことの方が起こりやすい。ただ、だから良いことが良いと思えるのかもしれないね。良いことばっかりだったら、そんなのは全然良いことだと感じないだろう。
実は、こうして生きていること自体が、実はかなり幸運なことというか、良いことなのかもね。まぁ、生きてて辛いということも多分にありましょうが、生きてこそ浮かぶ瀬もあるわけで、楽しみと不安と不幸と幸運と喜びと悲しみと、みたいに繰り返すのが人生なんだろうなと。
めぞん一刻、原作買おうかな。