随分前から、近所の神社に七五三の看板が出ていた。コンビニには、クリスマスケーキの予約とか、年賀状の印刷の申し込みなど、もう年も暮れかと思わせるフレーズが目に付き始める。
神社の前を通ると、道にイチョウの黄色い葉がたくさん落ちている。小さなころは、イチョウというのは黄色い葉をしたものだと思っていたものだが、イチョウだって、夏は緑の葉を茂らせているのである。しかし、黄色いイチョウの葉の方が先にイメージされるというのは、それが、緑のそれよりもずっと印象に残るからだろう。おそらく、子供に色鉛筆を渡してイチョウを描かせたら、扇形の葉を黄色く塗り潰すだろう。
最盛期より晩節の方がより印象的なのは、イチョウだけのことではないのかな。