フェステバル

「心の傷」であるうちは時間が癒してくれるが、「心の病気」は積極的な治療が必要なのだ。
今日の六本木は凄かった。交差点に青い服を着た人が集まっていて、わっしょいわっしょい騒いでいる。何がそんなに楽しいのか。循環効果というのもあるんだろう。まず誰かが騒いでいる。それを見た人もまたそれをどうのと騒ぎ出す。さらにその騒ぎで、その周りもまた騒ぎ出す。お祭り騒ぎである。
そういうのを見ながら何となく思ったのだけど、国という単位で連帯感を強くしているというのも、何だか仮想現実というような気がして。自分はああいう大舞台には立てないのだが、あそこに立っているのは自分らの仲間であると思いたい。そのことが公認されているのだから、気兼ねなく、自分もあの凄い奴らの仲間だと思うことができる。
こういうときにストレス発散しないとね。
普段がパッとしない人ほど、お祭りのときくらい他人の活躍で幸せを感じてもいいじゃないか。夢でも思い込みでも、本人がそれで良ければ客観など関係ない。私だって、イチローや新庄が活躍すると楽しいし。私も今までサッカーとか全く興味なかったのに、こうみんなが凄い凄いと騒いでると、はー凄いんだあれは、凄い凄いとのせられてしまっていたりする。

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