このところ、隔月か毎月のペースで、ワケのわからん輩が
ワケのわからん事をしでかす事件が起こっているような気が。
世紀末か… 始まったばかりですが。
周知のとおり、大阪で8人の小学生が殺された。
それも小学校の校舎でである。
見知らぬ男が、無言で窓から乱入してきて、
いきなり手当たり次第に児童や教員を出刃包丁で斬り付けだす。
目の前で次々と友達が絶命していく。
その様を見せられた幼い子供の心境たるや。
特に、切られて命が助かった子供は、PTSDは避けられない。
もしかしたら自分が死んでいたのだ。
その犯人については、全ての報道機関で実名報道されたが、
それで「コイツが悪の根源か」と思うのは早合点である。
確かに、実行犯としての彼は悪者である。
しかし、もっと大きな問題は、そんな彼を生んだこの社会だ。
実際、似たような事件が立て続けに起こっている以上、
異常事態だが、一つの社会現象として捉えなければならない。
最近このようなニュースを見て
「ああ、またか」という空気になってきているように思う。
そのような態度は、結局傍観者で人事(ひとごと)ということ。
そして、それが交通事故などと同じような”日常”になる。
人間は、実際に自分が痛い目に遭わないと
切実にその危険に対する危機感を感じられないんだろう。
仕方がないといえば仕方がないのかもしれないが、
そうして諦め、忘れてしまうことが、
このような事件が後を絶たない理由の一つでもある。
人事ではない。明日は我が身。
自分が被害者になるかもしれないし、加害者になるかもしれない。
そんなことはないよ、と思ったその瞬間、
その自分の精神が異常でない保証が何処にあるだろうか…