売名批判?

このところ、大阪の橋下新市長に対する批判を
いろんな人がメディアで発言している。
ジャーナリストだったり、大学の先生だったり、医者だったり
何かの評論家だったり、タレントだったり、ホントいろいろ。
それだけ話題性のある人なんでしょうな。
直接、橋下氏やそういう批評家たちの意見がどうというより、
特に橋下氏に対して批判的なことばかりいう人たちというのは
そこにどういう意図があるのだろうかと考えてみた。
本当に橋下氏のやり方に危機感を感じているのか?
よく、彼のやり方は「独裁」だと揶揄されるのだけど、
軍政でもない日本の一都市の首長に対して独裁という評価は
ちょっとそういう人の稚拙さを感じる。
日本の首長は、市民が不満を感じたらリコールが可能。
表向きはどうあれ、どうも本音はそうじゃない。
政治に対する危機感というか、彼らの場合
我が身に対する危機感に由来しているような口ぶり…。
じゃ、橋下氏の政治に、識者として不満を感じているのか?
そんなやり方じゃ大阪は良くならないよ、といいたいのか。
しかし、それにしては対案となるやり方がほとんど聞かれない。
というより、彼に批判的な人は概ね現状支持な印象。
要するに、現状の体制が変わると困るということか。
年1、2回論文書いてりゃ国から補助がおりる学者さんなんかは
是非とも現状維持して欲しいのでしょう。
若しくは、彼の政治では困るという勢力から金が出てるとか。
利害が一致する同じ境遇の先生方は
一石二鳥な思いでメディアに思いの丈をぶつけてると。
橋下氏もそのへん狙って攻撃しようとしてるしね。
このへん見ても、政治そのものを憂えてる感じではない。
まして市民に対する被害を心配してる風でもない。
もうひとつ、考えられるのは
今話題の橋下氏に噛み付いておけば、当面売名できるということ。
橋下氏が割りと市民から支持されて人気が高いので、
メディアで彼を誉めそやす話をしていれば名前が売れるかというと
世の中そんな甘いもんじゃないと。
褒めていたんじゃ、所詮橋下氏の腰巾着だし、
まして学者先生ともなれば、そんな役回りでは名が廃る。
そこは批評家たちもさる者で、そのへんはしっかり心得ていて
褒めるのではなく、逆に貶す方が有名になれると知っている。
悪役に回ることにはなるけど、メディアはそういうのが好きなので
アンチ橋下になることでメディアでの発言機会も増えるし、
何より政治家ではない批評家たちの発言は無責任で良いと。
難しい論文を書かなくても、テレビに出たり批判記事を書いたり
とにかく氏の言動に反応していれば良い簡単なお仕事です。
そのギャラや印税で、橋下氏がいる限りは安定という寸法。
ちょっと悪意に満ちてますか。
あ、もしかして、そういう悪役をいっぱいつくることで
スーパーヒーローとして引立つことを狙った橋下大魔王の策略か?
してみると、彼に批判的な人たちは皆かなり悪役顔揃い…。
だとしたら、それはそれで恐るべし策士、橋下だなぁ。
裏を返せば、というかむしろ真の意味で(?)
ステルスマーケティングとは、こういうことをいうのかもしれないぞ。

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