米国とか中国とかロシアとか

あれ、秋がないよ?
○民主党大敗
民主党といっても日本のではなく米国のですが。
【米中間選挙】民主党、歴史的大敗 共和党が下院で過半数…
(sankei.jp.msn.com)
大統領選のときのオバマ旋風からすると、えらい冷めましたね。
今のアメリカ国内の最大の不満は雇用問題のようで。
失業率10%近くでほとんど動かないというのは確かに痛い。
国民の約1割が仕事がないってことですからね。
でも、雇用が安い国に産業が回っていったり、
機械化やIT化で人手のいる仕事が確実に減ってるということも
雇用が増えない大きな理由になってるはずなのだ。
不景気だけが原因ではないと思う。
○中国バッシング
そんな米国の選挙戦で、中国に産業を流した責任を
今の民主党政権のせいにするようなネガキャンになってたとか。
実際、中国の場合は、貨幣価値を不正操作してるとか、
共産主義国のくせに経済だけは資本主義まがいだとか、
中国国債を他国は買うことができないのに
中国は他国の国債を買うことができるとか、
国としていろいろおかしいことだらけなんだけど。
この話で、ちょっと前は日本が叩かれてたよね?
前の日本が今は中国になっただけだよね?
みたいなということをいう人もいるみたいだけど。
例えば、トヨタが自動車販売で世界1位になったあたりは、
別に国が何か無節操な政策で支援してたわけじゃなく、
普通に企業戦略とか経営とかが上手くいった結果で、
一時期の日本の好調は大体そんな感じだったと思う。
そのへんは、中国と全く性質が違うといっておきたい。
○中国は
そもそも、あの国自身の力があるから成長したわけじゃない。
何であんなに成長したかといえば、あの国の人口でしょう。
人口だけは名実共に世界一の国ですからね。
それだけで内需が拡がる可能性はもともとあったわけで。
雇用や地代やいろいろな要素が安いという素地があったところに
海外資本の流入を認めたとなれば、あとはどうなるか、
考えてみれば今の状況は自明だったといえるかも。
○中国に流入したのは…
資本だけじゃなく、技術や情報もどんどんあの国に入っていった。
海外技術は、確実にあの国の力を増強している。
その点は国にとってかなり好都合なことだったはず。
ただ、情報の方は国的に不都合なものも多かったようで。
ちょっと前まで、中国内の情報は
テレビや新聞などの既成メディアを政府が完全に制御していたので
世論自体を政府の意図した方に向けることができていた。
でも、最近は直接的にいろんな情報が海外から入るし、
中国もIT化が進んでインターネットも発達してきてるから、
テレビや新聞を抑えてるだけじゃ万全じゃなくなった。
とある中国人は、インターネットという手段を手に入れるまで
世の中で起こっている悪いことの原因は全て日本にある、
と考えていたそうですよ。(最近の産経の記事で見た話)
これは極端な例だったとしても、
要は、中国では、日本という国を良くいうことは許されず
日本を悪くいうことについては誰も否定しないということ。
となると、日本悪者説は公認でデファクトスタンダードです。
酷い話です。
それでもやっぱりあの国と無関係でいられなくなった以上、
そういう基礎がある国だということをまず把握した上で
日本人も他の国の人も付き合っていく必要があるってことね。
○それにしても…
うちの国ですよ。
あのオザワという人が国会に出て行くのを渋ってるのって、
もう国会を破綻させようという確信犯としか思えなくなってきた。
野党はそれがなきゃ予算審議にも応じないと強行姿勢で、
そういう態度で臨んでくることは彼も予測済みでしょう。
野党は、主に自民党だけど、彼らがここで折れたら
結果的にオザワ氏の国会招致を諦めたと受け取られるから、
また弱腰だと批判される。
といっていつまでも審議拒否してたら、
政治空白をつくっている、政局しかみなくて政治をしていない
と、逆方向から突き上げが来る。
与党の民主党も、このまま予算審議できないと
やっぱり政権運営が杜撰だ、政治根回しもできない政権だ
と、こちらもあまりおいしくない。
全部あのオッサンひとりの為にこうなってるんだけど、
一体どういう了見なんだって話で、上に戻る。
そんな本来的じゃないところでいつまでもゴタついてるから
他国からも甘く見られるですよ。
○背後からロシア
中国が図に乗ってきたかと思えば、今度はロシア。
露大統領 北方領土の他の島々の訪問も計画
(sankei.jp.msn.com)
あれは、メドベージェフ氏がプーチン氏をけん制するための
ロシア国民に対するポーズだという見方もあるけど、
それならなおさら、日本がダシに使われてるという意味で
いいようにされてるってことでしょう。
これも事実かどうかわからないけど、
太平洋戦争で日本が連合国軍に降伏しているにも関わらず、
現在のサハリン(旧樺太)で白旗を揚げている日本軍を
ロシア軍(ソ連軍?)は全滅させたという話を聞いたことも。
こちらは中国と違って昔の話と割り切れるかもしれないけど、
付き合っていく際は、もともと国としてそういうベースがあった
ということを、やっぱり認識しといた方が良いのかもね。
何とも、世知辛いのう。
とにかく、これはいうのもバカバカしいけど、
日本政府は、日本という国の政府であってもらいたいものです。

コメント

  1. RORO より:

    中国は、安い労働力と、高い購買意欲を持った人々という資源を海外に売ることによって、外貨とGDPを伸ばしている。
    と、私は思ってまする。
    あの国は安い労働力は、無限にいるようです。
    彼らの平均所得が上がることは無いのではないか?と思われるほどに人が溢れている模様。
    逆に平均所得を上げた場合、あの国の工場としての役割は失われて、失速するのではないかと。。。

  2. 月影 より:

    そういえば中国でも賃上げストとかやってたけど、そういうのが常態化し出すと、確かにあの国の魅力は激減しますね。

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