テレビのいうこと

帰省中、墓参りと法事以外は、
ずっとうちに篭って高校野球を見ていました。
アツいっすね。いろんな意味で。
そんな試合を見ながら、
あーそこはストレートで勝負するところだろう!とか、
1塁が空いてるんだからボールで攻ればいい!とか、
そこはスクイズよりも振らせた方が面白いだろう!とか、
いろいろ文句が出てしまうんだけど、ちょっとマテ。
私って、そんなに野球通だったか?と。
別に昔野球部だったわけでもなく、プロでもOBでもなく
特に解説書とかノウハウ本とか読んだわけでもないのに、
テレビで試合を見ながら、利口げに忠告じみたことをいう。
むしろ、3年間(おそらくもっと)ずっと野球に没頭してきた
高校球児たちやその監督の方が、素人の私なんかより
ずっと野球というものを知ってるでしょう。
それでも、シロウトが、ある種“上から目線”で
彼らに対して、忠告なり助言めいた注文なり文句をつける。
まぁ、それも野球観戦の楽しみ方のひとつなんですが、
それをして楽しいというのは、
そういうことをいうこと自体に快感があるってことでしょう。
考えてみれば、自分自身はその分野について
プロでもなく、専門家でもなく、知識もあまりないにも関わらず
いろんなことについて評価したりケチつけたりする場面って
結構あるなぁと思う。
スポーツもだし、政治や経済みたいな話なんか特に。
ただ、いずれも、独り言であるうちは人畜無害でしょう。
なので、今後もどんどん好き勝手いうことにしてますが。
問題なのは、それが独り言にならない
テレビとか新聞などマスコミなんかのメディア。
ある一人のコメンテータの意見が、メディアを通すことで
一気に不特定多数の読者、視聴者に伝わる。
そしてそこで語られる内容というのは、
正しいという保証はないのに、影響力だけはすごく大きい。
本質的には、家でテレビをみながら文句つけてる
主婦やオヤジの独り言なんかとかわらないのに、
テレビで喋ってる人の意見は確かだと思い込んでしまう。
読者や視聴者みんながそうじゃないとは思うんだけど、
そういう人が多数派であることは確かでしょう。
人は基本的に考えるのを面倒くさがりますからね。
ホラ、テレビもああいってるでしょ。その通りじゃないの。
って、そう思ってしまうのが楽で良い。
イタダケナイ話だけど、どうしようもない。
実際、世情を知る情報源は、事実上マスコミしかないしね。
いろんなものがIT化してネットがこれだけ普及してきても、
テレビの影響力には到底及んでいないし。
あと、相模負けるし。でも、頑張ったよね。
それにしても今回の大会は、2桁得点の試合が多かった。
それと、ユニフォームのアンダーが妙にツヤツヤしてたのも
微妙に気になった。あれって、いつ頃からなのかな。
良く汗を吸うんだろうか。
そういう情報は欲しいのに、私がみた中継では
あのユニフォームに触れられることは一度もなかったの。

タイトルとURLをコピーしました