山Pのバカヤロー!
どうやら、あの事業仕分けの結果はやっぱりマズいってことで
次世代スパコンの予算が復活しそうな雰囲気ですね。
まぁ、あれをムダだと切って捨てる人ってのは
九分九厘「すぱこん?しーぴーゆー?何?」って人じゃないか。
科学技術系の研究開発というのは
確かに庶民の生活には直ちに関わってこないものであって、
そんなよくわからないことに振り向ける金があるなら、
医療や福祉などの方向へ当てた方が良いという話になりやすい。
でも、それって多分次元が違う話だと思うんですよね。
そもそも、人が生きていく、という意味を考えたとき
ただ生きて、子供をつくってるだけなのが人なのか、
さらに知見を広げて文明を発展させていくのが人なのか、
他の動物と人が違うのはそこらへんじゃないか。
ってのは、まぁ極端な話ですが。
政治的な話になると、科学技術関連の予算は
一度つくとなかなか剥がせないものになって
いわゆる“聖域”になりやすいという噂もよく聞くけどね。
そういうことは、事業仕分けということとは別に
ちゃんとその分野を理解している専門家を集めて
しっかり調べて、議論して、規制すれば良い。
確かに、あからさまに無駄な予算もありますからね。
(それがどれだとはいわないけど。)
今回、スパコンの他にも、
GXロケットの開発とか、地域科学技術振興とか、
大型放射光の施設(スプリング8)とか、
感染症対応の国際拠点をつくる事業だとか、
高速増殖炉の研究施設とか、
他にも、科学技術関連の育成事業の予算が
廃止、縮減、或いは見送りなどになっている。
育成はともかく、これらの必要性を理解するには
ある程度専門的な知識が必要と思われるんだけど、
今回の仕分け人なり府省の説明担当者なりが
それらの内容についてどれだけ理解しているか。
どう考えても、シロウトが判断できる内容じゃない。
そもそもこれらが、たった1時間で成否を分ける
事業仕分けの対象事業として選定されることが
間違いだと思うんだよね。
国民の視点、生活者視点でみれば、
そんなもん大概なくて良いに決まってるでしょう?
例えば、次世代スパコンひとつ例にとっても、
それによって、宇宙の進化シミュレーションが
従来と比較にならない精度で実施できるんですよッ!
なんていっても「は?それで?」っていわれる。
とっても重要なことなのに。
宇宙物理などに限らず、医療分野に応用可能な
遺伝子工学とかナノテクノロジーとか、
とにかく膨大な計算量を必要とするシミュレーションを
行うような分野では、使い道はいくらでもあります。
そして、これが他国任せでは、
日本の科学技術は置いてけぼりですからね。
2002年時点で世界最速だった地球シミュレータでさえ、
いまや世界のランキングでは31位まで落ちてます。
ちなみに、1位はアメリカのオークリッジ研究所。
中国の国防科大でも今や世界5位。
日本は中国にさえぶっちぎられてる有様です。
あと、GXロケットが使い道がないってことで廃止になってるのは、
これは専門家の間でもいろいろと疑問の声が出てたので
まぁしょうがないかなぁ、という気はしてるんだけど、
こないだH2Bでの打ち上げに成功して万歳したばっかりの
HTVの開発予算まで削減されたのは、どうなのよ。
とにかく、今の政治をみてると、この日本を
発展途上国に押し下げようとしているようにしか見えない。
# というか、一体何をやりたいのかさっぱりわからない。
巷でもいわれてますが、今でさえ
優秀な日本人技術者はどんどん海外へ流れているのに、
こんなことやってたら、この流れにさらに拍車がかかる。
今の政権がそれを望んでいるってことなら
問題はまた別の話になってくるんだけどね。(売国党ですか)
てか、国の話ばっかりじゃなくて、
私自身の予算編成もムダが多いんだよなぁ。
でも、ゲーム買う予算だけは切れないんだ。聖域なんだ。
(↑これがムダ)
もうね、何が腹立つって、この3連休連日
山Pとやらが横浜アリーナでコンサートしてやがったんですよ。
そうなると、この街でご飯が食べられなくなるんですよッ!
(どの店行っても超満員)
仕方なしに、今日は家からちょっと離れたところにある
牛丼屋にわざわざ車で行ってたんだけど、
久々に車運転したら左足がつったんですよ。
MT車だからクラッチ踏みっぱなしですよッ!
このまま事故るんじゃないかと一瞬覚悟決めたよッ!
それもこれも山Pのせいだ。くそう。
…すんません。ただの運動不足です。山Pは悪くないです。
でも、3日全部コンサートやることないと思うんだ。
せめて前半2日だけとか。別にいいんだけどね。いいです。
こんなこと文句いってるの、多分私だけだし。
コメント
科学研究に対する事業仕分けの危うさは、スパコンとかロケットとか、表面化している部分ではない地味でコアな研究の部分にあるのです。
情報を提供していただいた方の迷惑になるといけないので、実名は出しませんが、日本で唯一無二の大型の共用研究設備の予算が大幅に削られると判定され、削減分は使用料を徴収することによって補えと指示されたそうです。内部の方が試算したところによると、3名が3日という日程で利用すると約200万円の費用がかかるということになります。実は、この施設は利用者が広範で、他に代わるものもなく、設備名を書くとパニックが起きかねません。一回の測定に200万円もポンポン出せる人はそういないでしょうから。
問題がこの改変がほとんど意味のないものであることにもあります。この施設の利用目的はほぼ基礎研究であり、利用者は大学などの研究者になります。したがって、使用料を利用者からとっても、大きな意味で考えれば、科学研究費の負担先が変わるだけであり、科学研究費の予算全体経費節減には全くなりません。むしろ、大学の研究室などの小規模の予算の圧迫を迫ることになります。ひいては、研究活動の深刻な停滞を招くでしょう。
このようなばかげた議論がなされていることはほとんど報道されません。事業仕分けは非常に考えてやられているという人がいますが、本当でしょうか?よくわからない人同士、現場から離れている人同士が、低レベルで満足しているだけではないでしょうか?おそらく、実質的な見地からは検討されていないと言っていいでしょう。
科学予算に対する事業仕分けの見直しをするという意味は、科学は未来への投資だから・・・という感情論だけではなく、正当にはほとんど吟味されていないので、現場の意見をきちんと聞き正当に議論するというのが本当の重要さではないかと思います。
役人が説明できないから悪いという政治家がいますが、役人が現場の実情までを説明を詳細にまでできないのは当たり前で、しわ寄せを現場の研究者に押し付けるのは極めて不誠実なやり方です。よくわかっていない人を呼び出して恫喝してお金を搾り取る、まるでや○ざなみの所業です。このような国家レベルで行われ、テレビでショウを見せられた国民の絶大な信頼を得る・・・マフィアに支配されている、あるいは、将軍様に洗脳されている国のようです。
見てると、仕分け人もみんながみんな節操がないわけじゃなく、中にはちゃんと考えたり調べたりしてきてる人もいるようですね。ただ、それを仕切ってる議員が無知だからどうしようもない。
スパコンの件も、米国が世界一ならそこに借りれば良いなんてこという人もいるらしいけど、普通に考えてそんな性能のスパコンを米国が他国にホイホイ貸すわけがないし、そもそも他国任せという姿勢が良いと思ってるなら、その時点で日本の地位を見捨ててるってことです。
そんな発言したのが仕分け人なら、この仕分け作業もその程度の見識でしか行われていないってことでしょう。