IT情報強制開示制度

豚インフルエンザがヤバイ。
しかし、この俗称は良くないね。緊張感がない。
発生源が豚だから豚何トカなんでしょうけど。
ところで、中国がまた暴挙に出ようとしているようです。
 中国、IT情報強制開示制度の導入発表
 (yomiuri.co.jp)
記事を少しだけ引用すると、以下。

新制度は中国独自の製品安全基準である「情報安全製品の強制認証制度」にIT製品を加えるかたちで導入し、IT製品を制御するソフトウエアの設計図「ソースコード」など、技術情報の開示をメーカーに強制する。今年秋までに申請書類を中国側に提出し、最長で約7か月にわたる製品検査を通過して認証を受けていない製品は、10年5月から中国の政府調達向けの輸出や現地生産が禁止される。

要するに、中国政府が買うIT製品の設計図をよこせ、と。
さもなくばその製品を買ってやらないぞ、と。
そういっているわけですな。
もうね、アホかと。アボガド。
発表では、その製品を13品目としているようだけど、
解釈によっては、全てのIT製品、ソフトウェアが該当する。
あと、中国政府が調達する製品に限るとのことだけど、
それもどうとでも解釈を広げられる気がする。
要は、中国がそれを買う予定だ、といってしまえば、
それをつくってる企業側にそれを売る気がない限り
中国への情報開示の義務が生じることになる。
まぁ、売らなければ良い話ではあるんですが。
それにしても、この不況で
少しでも多く製品を納入したい海外企業にしてみれば、
中国とその市場というのは無視できないのよね。
先進国が軒並み低成長、或いはマイナス成長である中、
今伸びが期待できるのは中国市場くらい。
この時期のこういう制度発表は、足元みてるというしか。
そもそも、他国の技術のコピー製品大国である中国で
そんなことを公式な制度にしてしまうなんてのは、
燃料投下以外の何ものでもありますまい。
今は非公式にそういうことがやられているんだけど、
中国はそれを規制するどころか、助長しようとしている。
今度は国ぐるみでやるぜ、っていってるようなもの。
だって、政府がその技術情報を知らなきゃならない
その理由がわからないもんね。
製品検査なんて、一定水準のブラックボックス試験を
パスしてれば、使用者側としては不足ないはず。
内部の構造や技術ベースも知りたいなんてのは、
どう考えても、自分のところでそれを流用したいんだろう
としか思えませんよね。
やっぱり、中国は自己中国ですよ。
彼らは自力で今の成長があるんだといいたげですが、
実際のところは先進国の後追いをしているだけで、
生活水準が一世代遅れている中国の消費者は
次の世代(つまり今の欧米レベル)を求めているので
結果的に内需が高いというだけなんですよね。
そしてその国内人口は半端なく多いと。
それを良いことに、国外技術をさらに取り込んで
国外依存の高い技術を安い国内供給に切り替えて、
内需拡大の際のコストを削りたい考えなのか。
これに対抗するには、中国政府にはモノを売らないか、
開示しても問題ない(古い)技術を使った製品を売るか、
そんなあたりを模索するしかないよね。
企業側はどう判断するか。
これ、主に日米欧の企業が対象だと思うんだけど、
中でも日本企業が狙い撃ちされる予感がする。
何せ、根が反日国家。
右手で握手しながら左手で殴り合ってる国同士で、
特に中国は、小国日本ごときが自国より優れている
なんてことは絶対に認めたくない国ですからね。

コメント

  1. たいら より:

    詳しい話初めてしりました。
    ワードだけは目にしてたのですが、そんな内容だったとは…
    さすが、と言えばさすがですが、もー、某北と同レベルとも言える内容ですね…
    売らなきゃ利益が上がらないのは分かってますが、
    出来たら売らないで欲しいものです…そして中国は困ってしまえ!
    というのは暴論ですか。

  2. 月影 より:

    北にしろ中にしろ、明らさまに節操がないんですよね。他に迷惑をかけることになるという自覚がないのか、わかってるけどやったもん勝ちだと思ってるのか。
    制度撤回してもらうのが一番良いんですが、あの国が一度やるといったことを易々と引っ込めるとも思えない。
    売らないとなった場合、日本だけがやっても意味がないので、これも他の国との連携が必要になってきますね。このへんも北みたい。

タイトルとURLをコピーしました