政治の話を書き出すと
次々とルサンチマンが沸いてくるから始末が悪い。
こうして続けざまに日記を書いてるときってのは
大抵ヒマなときなんですけどね。
ちょっと冷静になって今の政治について考えてみる。
日本のマスコミはみんな口を揃えて
麻生内閣はもう終わりみたいな論調で報道してるんだけど、
彼の政治はそんなに酷いだろうか。
彼が内閣総理大臣に就任したのは、去年の9月下旬。
その前の2人の総理が政権投げ出しような格好で辞めてるので、
自民党という政党に対する信頼や支持率自体が落ちていた中で
バタバタと発足したのが麻生内閣。
そんな背景もあって
もともとあまり期待されていない内閣だったわけだけど、
ほぼ時を同じくして例のリーマン破綻がきてたわけです。
その影響は間もなく日本にも現れはじめ、
おそらく戦後最大級の経済危機に見舞われたと。
麻生政権はいきなりその対応に追われたわけですが、
去年末の第一次補正予算で実施された景気対策について
ちょっとみてみる。
「安心実現のための緊急総合対策」、「生活対策」
及び「生活防衛のための緊急対策」のポイント
(kantei.go.jp : PDF)
雇用維持の対策、非正規雇用対策、医療制度の修正、
年金問題のフォロー、子育て支援、中小企業の資金繰り救済、
地方公共団体への交付金、及び暫定税率失効中の地方税補填。
ざっとこんなもんか。
あれ?っと思うのが、話題の定額給付金なんだけど、
それは二次補正の方に含まれている。
本当は二次の方も去年成立させて施行したかったけど
野党からマスコミから与党内部からまで大ブーイングにあって、
え?ダメなの?何がダメなの?って感じで今年にズレ込んだと。
とりあえず、上記の一次補正予算による対策は
全部実施済み。
それで何の効果もなかったかといえば、
実は、それで救われてる人や中小企業ってのも
結構あるらしいのよね。
全然そのへん報道されてないけど。
なんかこのへんにマスコミの情報操作というか、
妙な悪意を感じるんだよなー。
小泉政権時代は、「聖域なき構造改革」ということで、
都市部の将来性のある事業の成長は支援され、
逆に地方の不採算な事業はどんどん倒されていってたと。
それで結果的に国全体としては経済成長してるように見えてたけど、
その陰で地方が切り捨てられていたという現実があったわけね。
それはそれで、
小泉政権としての国家成長のやり方だったわけです。
その地方切捨ての事実はある程度報道されてはいたけど、
それで特に強いバッシングというのはなかった気がする。
これは、麻生政権ができてから思ってることなんだけど、
小泉さんはマスコミとすごく相性が良かったのに、
麻生さんはマスコミとすごく折り合いが悪いよね。
小泉さんは、うまくマスコミを利用していたというか、
マスコミもそんな小泉さんを積極的にテレビに出演させて
視聴率を稼いでた。
麻生さんは、どちらかというとネットで人気がある人で、
ネットというのはマスコミにしてみれば目の敵ですよね。
それが理由かどうかはわからないけど、
どうも麻生バッシングが酷い気がする。
上の補正予算の内容を見ても、そんなに酷いものはないし、
むしろそれで地方の企業が救われている事実もあるのなら、
この不況の中そこそこ頑張ってる方なんじゃないか。
あと、麻生さんが漢字の読み違いを何度かしてるってことで
なんだか麻生はアホの子扱いみたいな報道も多い。
マスコミばかりか、政治の議論をすべき野党まで
ここぞとばかりにそんなくだらないところに突っ込んでるし。
子供のケンカですか。
政治家じゃなければ、
日常的にみんなやってるレベルの間違いなんだけど、
確かに、学がないのは政治家としてどうなの?
とは思うけど、それでも突っ込んで取り上げる話じゃない。
あと、麻生さんの発言に一貫性がない、ブレてる
というあたりもバッシングの対象になってますね。
そのうち、定額給付金の実施時期については、
あれは野党やマスコミがあえて実施を遅らせているわけで
一貫性がないということじゃないと思うけど。
与党が二次補正予算を昨年の国会に提出しなかったのは、
実際は、提出できなかった、とのこと。
仮にあの時期に提出しても、
参議院の過半数は野党が占めていているので、
そこで否決されるのはほぼ確実。
その後、衆議院で再可決しようにも期間が足りなかった
ということらしい。
あと、麻生さんは、実は郵政民営化に反対だった、
という発言だけど、まぁ、あれは本音でしょうね。
てか、そうして本音をポロポロ喋っちゃう人だから
裏があんまりなさそうな人だ、と見ることもできそう?
(政治家としては、タブーが守れないのはマズイでしょうけど)
小泉さんは、もともと保守の自民にいながらにして
それを破壊すべく改革路線を突っ走ってた人だったけど、
麻生さんはもともと保守派でしょうから。
で、自身は保守なんだけど、
例の郵政選挙で勢力を増した改革派のご機嫌も伺いながら
保守派も含め党全体をまとめていかなきゃいけないという
板ばさみ状態で党運営を強いられているんじゃないかと。
いえ。別にね。
私も麻生さんが特に好きってわけじゃないです。
ただ、あまりに世間の麻生バッシングが盛大なので
本当にそんなにヒドイことしてるのかなぁ、と思って。
客観的にみて、発言が迷走している以外は
普通に今までの政権と変わらないでしょ。
やることは一応やってるみたいだし。
この世界的な金融危機で、その経済状態の悪化を
どうも誰かのせいにしないと気がすまない国民感情を
マスコミが煽ってるだけって気がする。
まぁでも、発言はブレない方が良いんでしょうけどね。
多分どう転んでも叩かれる。
定額給付金をやってもぶーぶーいわれるし、
やらなかったらやらなかったでまたいわれますから。
どっちにしろ文句いわれるなら、
最初にやる!と言ったことを貫徹する方が
政治家としての信頼も幾分か高まるでしょう。
とにかく、世間は、解散だ総選挙だという論調だけど、
他の誰がやっても大差ないと思う。
少なくとも、今はね。
民主党や他の党の政策案なんかみても、
大体今の政府与党案に似たり寄ったりですよ。
むしろ、それどうやって実現するの?
っていう絵に描いた餅に終わりそうな案も多分に含まれてる。
例えば、民主党案だと、
高速道路無料化、公立高校の授業料を無料化、医師5割増、
子供1人あたり月26,000円支給、農業の個別所得補償制度、
漁業にも同様、などなど。
確かに、それは実現すれば素晴らしいんだけど、
景気が良いときならまだしも、この危急のご時勢に
それらをやる財源どうすんの?ってのがまず疑問。
それこそ、どうみても選挙対策にしかみえない。
その財源根拠に国や地方の歳出カットをあげてるんだけど、
本当にそれはできるのか。
いや、できるなら是非ともやってもらいたいところですが。
上のような絵餅政策をやるには
公務員や議員(の給料)を相当ガッツリ削らないと不可能
だと思うんだけど、それもタダじゃ無理でしょ。
公務員も、いきなり「キミ、首」とか「キミは減給」とかいわれても
簡単に二つ返事で折れるとも思えない。
いわゆるリストラ費用みたいなものが必要でしょう。
その予算はちゃんと考えてあるのか。とかね。
いや、国や地方の歳出カット、というのは
私自身は超大賛成なんですよ。
それだけに、本当に実現できるのかどうかって話。
(やれたら神!そんなレベルってこと)
ところで、件の定額給付金。
あれはもともと自民というより公明党案らしいんだけど、
やっぱり創価学会の意向が見え隠れするよね。
まぁ、ここまできたらやるんでしょう。
これも、みんな貯蓄や借金返済にまわすとかで
消費に回らないから効果はない、といわれてるけど
ひとり1万円程度なんて(中途半端な金額)もらっても、
それって貯金とか返済とかの足しになるかしら。
私なら普通に使っちゃいますが。
ゲームか、本か、でなければ宝くじとか、
おそらくそのへん買うと思う。
あれ、宝くじって消費にならないんだっけ。
コメント
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