私は私だ、と思う方が楽なのか、
私は私ではない、と思う方が楽なのか。
マイクロ波で脳内に音を発生させる兵器『MEDUSA』:「サブリミナルメッセージも」
(Wired Vision)
メデューサ。
サイコ・マンティスを思い出すのはMGSのやり過ぎですか。
兵器としての利用が目的で開発されている技術のようだけど、
これが実際に可能なら、ちょっと怖い。
脳に直接情報を叩き込むことができるって、
それが一瞬の画や雑音程度の限定的な情報とはいえ、
一時的に意識の一部に介入できますよ、ということよね。
兵器としては戦場でのみ使用します、
と宣言しても、実際は民間利用も可能な技術なので、
商品宣伝などに日常的に使用されるようになるかもしれない。
軍事目的に開発された技術が民間利用されるということは、
もう常識化してるしね。
(インターネットだって、もともと軍事目的の技術です。)
それにしても、
意識や精神の何たるかがよくわかってないのに、
こう作用すれば、その結果どうなる、ということだけは分かって、
その結果だけが利用されるという技術の潮流は、
一部だけど、ちょっと危ないものを感じるのです。
旧来の機械を相手にした技術は
大体その原理を理解した上に技術がのっているので、
その技術によって起こりうる危険を予想したり、
その回避策も立てようがあるわけですが。
最近の主に人間(というか生物)を相手にした技術って、
そのほとんどが(原理はともかく)入力と出力をみてどうだ、
という知識じゃないですか(実証論というか実験論)。
漢方薬は長年に渡る幾多の人体実験の上にある知識だ、
という話を聞いたこともあるけど、
上のメデューサも似たようなもので、
こういう電波を流したら、どうやら何か精神的効果があるっぽい、
という類の技術。
そんなこといったら、
地球温暖化だって明確な原因は分かってないじゃないか。
二酸化炭素増加が影響してるというのも統計論の話だろ?
となるのだけど、その予想に基づく行動や対策のほとんどは、
おそらく環境や人間にとって悪いものではないわけで、
そういうのは大抵問題ない気がするのね。
問題なのは、悪影響が出る可能性が高いにも関わらず、
一部は良い効果をもたらすことは(実験的に)わかっていて、
その一面だけに期待して打算的に使われる技術、
といえばいいか。
何も知らない子供が銃を手に取ってるような状態。
そんな比喩があったね。
といえど、好奇心が強いのも人間であるがゆえ。
確かに、兵器以外にも何か有用な効果があるのかもしれない。
どんな技術もそうだけど、
はしりのうちはなるべく慎重に、ってことですかね。
コメント
なんとなく、今度公開する「ハプニング」って映画を思い出しました。
もちろん観てないので内容は分かりませんが。
意識に介入できる=大雑把に言えば、洗脳できるってことですよね…
怖いですねぇ…(・ω・`)
心理効果で間接的に意識を誘導する手は今でもかなり使われてるんだけど、直接(物理的に)意識に作用する方法というのは多分新しくて、新しい技術というのは出始めは使用上のガイドラインが全くないので、ある意味好き勝手できるんですよね。
なので、開発するのもそうだけど、利用側のモラルも問われてくるところだと思います。