独占禁止法

閏年です。全然潤ってないです。
(字が違う)
EU、マイクロソフトに1400億円の追加制裁金
asahi.com
いやー潤ってるところは潤ってるんだねー。
ってそんな話じゃない。
どんだけだよこの金額。
私がこういう案件について普段思ってること、いっていいですか。
独禁法(反トラスト法)って、
政府機関が民間から体良くまとまった金を搾取できる
その理由付けにしかなってないんじゃないか。
MSの経営も節操ないんだけど、EUもどうなの。
去年の10月に800億円近く制裁金支払った矢先に、
今回はその約倍の金額出せと。
すっかり味をしめたね?
別に私はMSを擁護してるわけじゃないんですがね。
何でも金をとれば良いという方法論はどうなんだ、
という話でして。
独占禁止法というのは、
その業界への新規参入を支援したり、
均等な力関係で競争を促したり、
少数の大企業に市場を操作されたりするのを防ぐ、
というのが本来の目的のはず。
確かに、MSによるPCOSとそのアクセサリ市場のシェアは、
あからさまに“独占”といえる状況ですよ。
その財力に物をいわせて、
他の未開拓事業をも買収で手に入れ自社に取り込む。
MSはDOSの時代からずっとそういう経営だから。
ただね。
それって、制裁金を課すことで解決できるのか。
実のところ、独禁法という名の下に、
自分たちの組織の運営資金を補充、補填してるだけじゃないか。
あわよくば臨時収入を得られるぞと。
そのお金って、実際どこへいくんでしょ。
他のソフトウェア業界の企業に還元される仕組みがあるなら良いけど、
取りっぱなしでEU職員の懐に入るのだとしたら、
実に納得いかん話なわけで。
あと、最近MSがちょっとずつ技術情報を開示しはじめたのは、
そのEU対策だともいわれてます。
本当にそう?
業界の流れがオープンソース化してきてる中で、
同じ業界にいるMSだけが、
いつまでも同じ殻に閉じているわけにはいかないでしょう。
コア技術だけは開示しないものの、
ある程度外縁の技術を提供しつつそのフィードバックを得る、
という経営に転じる方が、世論にも支持されやすいし、
自社技術が外に流れるという不利益(?)以上に、
世の中に受ける新技術に乗れるし、その情報も得やすい。
その開発負担も分散できる、という利がある。
(これはオープンソースの利点そのものなんですがね)
業界のメインストリームがそういう傾向だから、
業界最大手であろうともそれには逆らえないわけで、
実際、市場を動かしてるのはそういう流れであって、
法律で大きく左右できるものじゃない、と思うんだけどなぁ。
かつてコンピュータ事業を独占してたIBMも、
今じゃその一ベンダーに過ぎなくなってますよね。
日本のPC事業も同様に、
かつて“パソコン”といえばNECのPC98だったのに、
今のNECのPC販売シェアは数%程度です。
MSもそのうち時代に飲まれていくのかどうかはわからないけど、
少なくとも、EUとかどっかの国がその会社から金を取るだけ
みたいな独禁法って、あんまり意味ないんじゃないのかね。
って思うんですが。。。
いえね、もしEUさんが
その1400億円のうち1億円でも私にくれる、というなら、
是非どんどん取ったってくださいといいますよ。
ていうか、1000万円でもいいからください。
100万円でもいいです。
もう10万円でもいいです。
軽いなおい。

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