手塚治虫の「ブラックジャック」の一話で、
頭蓋結合のシャム双生児が登場するものがあります。
携帯で1話ずつBJが配信されるというサービスを利用してて、
今週分のBJがその話題だったんですけどね。
シャム双生児(結合双生児)というのは、
本来身体が分離して双子で生まれてくるはずだったところが、
体の一部がくっついたまま生まれてきてしまった子供のこと。
私は1981年に生まれたベトドクの話題は、
今でも結構記憶に残ってますけどね。(今は25歳か)
シャム双生児自体は年間200例ほどあるというけど、
(これ予想以上に多いんだけど)
頭がくっついて生まれてくる例というのはあまりない。
BJのその話は、
脳が2つで体が一つという状態の子供の分離手術をする、
というもの(切り取られた方の脳は死ぬしかない)。
それで、この子供は、
お互い頭の中で意思疎通をしているんだけど、
実際これどうなんだろうなぁ、と。
まさに、自分会議。
身体は同じだけど、脳が別ということは、
認識としてはお互い他人なんだろうか。
でも、意思疎通は結合した脳内でできちゃうわけだから、
認識は同じであり、お互い自分だとみるべきか。
実際の頭蓋結合双生児の例はどうなんだろうと、
いろいろ調べてみてみたけど、
どうも大抵は知能が未熟なうちに死に至っていますね。
或いは、寄生型という形で、
片方の脳は人格として機能していない状態(?)だったり。
ただ、脳でないにしろ、
体の一部を共有しているという状態は、
自分の境界がどこにあるのかということを考えると、
何か不思議な感じがします。
例えば、兄が手で氷に触ったら、
その手を共有している弟も「冷たい」と感じるんだろうか…。