ちょっと、これやってみてください。
どうですか。当たってましたか?
実はこれ、「フォアの実験」という、
バーナム効果の実験の簡易再現なんです。
《バーナム効果》(バーナムこうか、Barnum effect)
誰にでも該当するようなあいまいで一般的な性格をあらわす記述を、
自分だけに当てはまる正確なものだと捉えてしまう心理学の現象。
(Wikipedia より)
いや、やっぱりね。
根拠のないものを無条件で信じちゃいかんのですよ。
今、毎日新聞で非科学(似非科学)が特集されてるんですが、
血液型がどうだとか、波動がどうとか、マイナスイオンとか、
水にやさしい言葉で話しかけるとキレイな結晶になるとか、
みんな根拠のない話を、あまりに無条件に信じ過ぎだってね。
割りに人が信じやすい話というのは、
自分にとって都合の良いことと、逆に不都合なことが、
大体半々くらいの割合で混ざってるパターンじゃないかなと。
良い話ばかりだと、出来すぎていて信じがたい。
かといって悪い話ばかりでも信じたくない。
なので、その両者がいい具合に織り込まれた話というのは、
「なるほど、そうかもしれないな」と信じやすい。
その場合、悪い方の話はあまり見ないで、
自分に都合の良い方に注目して信じようとするんじゃないか。
X-ファイルのディープ・スロートのセリフで、
「嘘に真実を混ぜれば、壮大な嘘も真実味を帯びるのだよ」
というのがあったなぁ。。
科学界の壮大な嘘といえばソーカル事件とかあったけど、
(科学誌の審査員すら騙されたという話。で、ソーカルは確信犯)
これは何か理屈は難しいけど正しそうだ、と思い込むのは、
考えることを放棄する行為だと思うんだなぁ。。
疑わしいものは基本的に放置で良いんだけど、
いざそれを採用する段になった場合は、
本当にそれは正しいのかどうか考えて、
検証できるなら検証しましょうってことなのですな。
科学する心構えというのは科学者だけが持っていれば良いものでなく、
本来みんなが持っているべきものじゃないかと。
いわずもがなですが、
最初の血液型性格診断は大嘘です。
Wikipedia のバーナム効果の項を見れば分かると思いますが、
あの診断結果は「フォアの実験」の文章そのまんまです。