今の日本で、
それに大した根拠や裏づけがないにもかかわらず、
かなり多くの人が信奉しているひとつの迷信があります。
それは、血液型性格分類。
これ、なんでこんなに一般化しちゃってるのか、
すごく不思議なんだよね。
念のために書いておくと、
人の性格と血液型の間の関連性は何もないし、
そういった分類に科学的な根拠は一切ない、
といわれています。
全否定です。
であるにも関わらず、この普及率はどうですか。
「自己中だよね。彼。」
「B型だからねー。」
「あーなるほど。やっぱBだったんだぁ。」
それで満場一致。ほぼみんな納得するこの状況。
ちょっとWikipediaで調べてみたら、
なるほど、これを言い出したのは学者先生だったようで。
しかも、学会でも結構あーだこーだと議論されてたんですね。
でも、現状の結論としては否定的見解が優勢であると。
でも、いったん社会に流布してしまって、
しかもそれが単純明快ときているから、
日本人ウケしやすかったということですかね。
単純でわかりやすい、というのは、
一般大衆受けする大きな条件のひとつだし。
Aは優しい。Bは個性派。Oはリーダ的。ABは勤勉。
うむ。
根拠は無いけど、実にわかりやすい。
男女比率でいえば、これを信じてるのは、
男性よりも女性の方が多い気がしますね。比較的。
例えば、恋人や配偶者を選ぶときに、
「あたし、B型ダメなの!」
なんていう女性が多い気がしませんか。
男はそんなところ気にしないよね。(って私だけ?)
そして、
この血液型で性格を憶測する文化があるのは、
日本だけかと思いきや、
中国、韓国あたりにもこういう話はあるらしいと。
これはもしかして、東洋人というのは、
血液型を趣向するような人種ってことなのか。
日本人の70%はA型らしいんだけど、
日本人の場合はA型を後世に残していこうという、
生物学的(遺伝的?)なバイアスがあるのかな。
もうこれも日常になっちゃってるから、
普段は私も人の話にあわせてるんだけど、
心の中では、「いやぁ、何でそこで血液型?」
と思ってる自分もいるわけでして。。。