北朝鮮が日本人を拉致したという問題。
私にはどうにも解せんのだけど、
拉致って、していいの?
どうも日ごろの報道を見てると、
日本は拉致された人を帰して欲しいといっているのに、
北朝鮮の態度は「その問題は解決済みだ」というもの。
我々は日本人を拉致はしたけど、
彼らはもう死んでるから話は終わってるのだ、と。
いやいや。
死んでたらなお駄目だろ。
仮に生きていても、それは大きな問題じゃないでよ、
といっているような感じ。
これって、
日本人を拉致したこと自体は認めてるってことですよね。
どんな理由であれ、ひとんちの子を、
その意に反して連れてきたら、犯罪なんじゃないの?
それとも、彼らは望んで北朝鮮へ行ったのだ、
とでもいいたいのか。
つまり、北朝鮮(の権力者?)の人の考え方って、
全然モノの考え方のベース部分が違ってる感じがするので、
こちらの常識でいくら説得をしても、
そもそも奴らには話の意味すら通じないんじゃないのかと。
それでまた思い出した話がひとつ。
これもまた、
星間航行が一般的になった未来の宇宙時代の話。
ある宇宙船が星間航行中に大事故に遭って、
生き残った乗組員はただひとり。
その船はある地球型の惑星に不時着する。
その星の人類は、地球でいう牛のような姿をしている。
逆に、地球の人間のような生き物もいるのだけど、
彼らは、地球でいう家畜の牛に相当するらしい。
その星では、その人間のような牛を“ウス”と呼ぶ。
(ちなみに、牛のような人類は“ズン類”。)
その地球人は、家畜のウスの1人(1匹?)に惚れてしまうのだが、
なんと彼女は明日食べられてしまう運命だという。
それでその地球人は、その星のズン類に、
ウスを食べることはとても残酷でいけないことだと説得してまわる。
しかし、ズン類にとってはウスを食べることは常識であり、
家畜として大切に育てているので酷いことは何も無いといい、
確かに命を奪うことになるが、それは自然のサイクルなのだといい、
むしろ食べてやることでウスたちも救われるのだ、という。
結局、その地球人はズン類を説得することができず、
彼が愛したウスは、ズン類に食べられてしまいましたとさ。
…と、そんなお話。
言葉は通じるのだけど、話はほとんど通じてない。
今、地球に牛そっくりの異性人が1人やってきて、
彼が、地球の牛を食べることはヒドイことだ、と訴えたところで、
地球人はやっぱり牛を食べるでしょう。
北朝鮮の人がそこまでかどうかは分からないけど、
どうもこれに近いものを感じるなぁ、と。