立冬

月も変わって、冬の様相も見えてきた感じです。
暦の上では立冬なんすね。
今年は、近年にしては珍しく、
時間の流れを緩やかに感じてます。
去年までは、ホント何も考えるヒマもなく、
それこそあっという間に過ぎ去った感じだったのが、
今年は、「まだ11月か」という感覚なのです。
今年はいろいろ変化があった年だから、かな。
春先に会社を辞めて、フリーになって、
職場も3回変わって、いろんな人に会って、
1年のうちにこんなにいろいろ変化があったのは、
私にとって近年稀にみるってやつです。
つまり、会社にいた頃は、
それだけ変化が無く、ただ忙しい日々だった、
忙しいけど同じことの繰り返しだったんだなぁ、と、
改めて思うわけで。
新しいこと、新鮮なことが続くと、
時間の流れは緩やかになる。
前にも書いた話かもしれないけど、
子供の頃の遠足で、その行きの道のりで見た景色や、
道端にあったくっつき虫みたいな雑草をとって、
友達に投げつけてくっつけ合ったりして遊んだりみたいな、
そういうことはいろいろ覚えてるのに、
その帰り道のことについては、
同じ距離を歩いて、同じ景色を見て、同じような遊びもした、
そのはずなのに、あまり記憶に無かったりする。
これは、帰りの方が疲れているからというのもあるけど、
行きはいろいろ新鮮だった景色や遊びも、
帰りは、行きと同じことをしただけで新鮮さはなく、
その記憶もあまり残らないのだろう、という話。
結局、同じことを繰り返すこと、その時間というのは、
後から思い出しても、なかったのと同じことになる、
つまり、その時間はなかったことになるから、
思い返せば早かったなぁ、ということになるんだろうと。
子供の頃の時間の流れと、大人のそれとを比較して、
大人の時間の方が早く流れているように感じているというのは、
多分そういうことですね。
去年まで、いつもこの時期に思っていたこと、
「ああ、もう1年が終わる。早かったなぁ」
という感じが、そこまであまりない(全くないわけじゃないけど)
というのは、今年は、まだ、そこそこ充実していたのかな、と。
…て、まだ終わりじゃないけどね。
今年は、そんな立冬であります。

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