人生初の「退職願」なるものを書きました。
この場合、
「辞職願」とか「辞表」とかではないんですね。
「退職願」
ドラマなんかで、
辞表を上司のデスクに叩きつけるようなシーンがあるんですが、
(いやー実際やってみたかったんだけど…)
あれは喧嘩別れというか、
いわゆる円満退職ではないパターンなんでしょう。
ていうか、そんな状況は、明らかに円満じゃない。
こっそり自分の机の上に辞表を置いて消える…
なんてのも同様。
普通にやめる場合は「退職願」。
知らなかった…(全部同じだと思ってた)
で、その「退職願」ですよ。
近所の書店の文具コーナーで
わざわざ縦書き便箋と筆ペンなんぞを買ってきて、
それっぽいのを書こうかなぁ、なんて思ったわけです。
リクナビNEXTなんかの“退職の仕方”
なんてあたりに書いてあるのを参考に、
一身上の都合により…
とか書くわけです。
ドラマとかだと、結局その退職願(辞表?)は、
部下思いの上司なんかに破り捨てられる役割なわけですが、
(ドラマにこだわり過ぎ)
この退職願は、しっかりその役目を果たしてもらわんとね。
自分の名前まで書いたところで、白い封筒に入れたりなんかして、
それをスーツの内ポケットに忍ばせていくわけです。
(いや、こだわり過ぎ)
さて、今日の仕事も定時となり、
上司が出張先から帰ってきました。
この後面談が予定されていたので、
よし、そのときに、ちょっとうつむき加減に、
内ポケットからその白いヤツをスッと出して…
とかやろうと目論んでます。
(だから、こだわり過ぎ)
そして面談。
「やっぱり決心は変わらないんだね?」
「はい」
なんて会話になってきたところで、
ここぞとばかりに、内ポケットに手を伸ばそうとしたところで…
「あそうそう、退職願なんだけど」
「ぇ…」
「会社指定のフォーマットがあるから」
「ぇ…退職…願いの?」
「あとでメールするので、それ書いてハンコ押して出して」
「……」
(ええええええぇぇぇぇぇえええええっ?)←心の中の声
会社指定の退職願フォーマットがあったそうです。
面談後、程なくそのフォーマット(Wordファイル)が送られてきたので、
それに必要事項を記入してプリントアウト…
ヴィィィーーーン…
ぺらっ
「そこにハンコを押すの」
「…」(ポン)←無言でハンコを押す
「はい。確かに受け取りました。」
懐にしまっている立派な(ドラマっぽい)退職願は、
やっぱり使われることはなかったのでした。
…
……
………
これ、自分で破り捨ててみるかっ?
(虚しいだろっ)