誤った仮定は、必ず破綻する。
この前提のもとに、世の中の論理ってやつは動いてますね。
まぁ、当然といえば当然。
でも、そういわれると、改めてそうだったと感じます。
ということは、
最初からモノゴトは誤るのだ、という前提であるわけですよ。
何か正しいことをしようとしても、
それは最初から完璧であり得るはずがなく、
何かエラーがあるから、
それを見つけて軌道修正して再試行する、
それが基本になっているはずです。
…ということを、みんな結構忘れているというか、
全て最初から完璧だと幻想するところがあるのですよ。
うん?理屈ではそうかもしれないけど、
やっぱり人は最初から誤ったことをしようとしているわけじゃないぞ!
ええ、その通り。
それはそれ。
問題はですね、その結果が誤っていた場合に、
その仮定をどれだけ責めるかということです。
その仮定を立てた背景とか、理由とか、根拠とか、
そういうあたりをしっかり見直すことが重要なのであって、
そういう仮定があった、という事実自体を責めるケースが多い。
いろんな場面で、
トライ&エラーだと、私は思うんですけどね。
ある論理解説本の冒頭に、こんな問題がありました。
問:
この問題は、次のうちいずれか?
1.パズル(正解はただ1つ存在する)
2.ジレンマ(正解は2つ以上存在し、いずれかに決めることができない)
3.パラドックス(正解はひとつも存在しない)
問題で、その問題そのもの真偽を問うているわけですが…
正解は1。
これも、その選択肢を仮定してみて考えてみるわけです。
1が正解だとした場合、正解は1のみに決まる。
つまり、この問題はパズルであり得る。
2が正解だとした場合、2に正解が確定した時点で、2の仮定は破綻する。
つまり、この問題はジレンマであり得ない。
3が正解だとした場合、正解が存在することになるので、3の過程は破綻する。
つまり、この問題はパラドックスであり得ない。
ゆえに、1。
実際、世の中は、このどれなんでしょうかね。
というか、このどれでもないのかもしれないのですけど…。