やりたいけどやりたくない

9月です。早いものです。
歳を取るたびに、時間の進むのが早くなるというけど、
本当に、感覚的にというより、物理的にそんな感じです。
そもそも、
物理的な時間の定義もはっきりしないんですがね…。
このところ、
いろいろな葛藤に悩まされていたりします。
やりたいことはたくさんあるんだけど、
一旦何かをやりだすと、
とことんまでそれをやらないと気がすまない…。
例えばね、世間で人気があるといわれている
ある連続ものの番組があったとするじゃないですか。
でも、私がそれを滅多に見ることが出来ない
(仕事とかあって平日の連ドラなんてのはほぼムリ)
というような状況だったりすると、
私はあえてそれを見ないようにします。
いえ、私もそれがどんなものか、
全く興味ないわけじゃないんです。


でもね。
仮に、それを1回見ちゃったりして、
もしそれが面白い内容だったりしてしまったら、
多分、私の性格から、
最初から最後まで全部見ないと気が済まなくなるのです。
でも、それをする時間もお金もないので、
結局それができないまま欲求だけが残るという
実に消化不良な状態に陥るわけですよ。
これはテレビ番組に限らない話で。
私はもともと無類の漫画好きで、
いろいろな続き物の単行本を続けて購入していたりします。
これも、一旦面白いと思って集め始めたら、
全部集めないと気がすまない。
しかし最近は、そうなってしまうのを恐れて、
面白そうだと思って目をつけている作品があっても、
結構見送っていたりしてるのです。
もっと時間とお金があれば、
もっとそういうやりたいことを広げてみたいのだけど。
多くの人は、大体そういう事情で、
自分のやりたいことを絞っているんじゃないかなぁ…。
本当はもっといろいろやりたいはず。
だけど、自分というのはひとりしかいなくて、
その自分が所有できる時間とお金も、当然制限がある。
だから、やりたいこと、というより、やれること、
自分の趣向に合うことの中から、
その「やりたさ」と「実現可能性」の折り合いを見て、
いわゆる「やりたいこと」を決定しているんじゃないか。
これとは違う事情で、
別の意味で、やりたいけどやりたくないこと、というのもあります。
例えば……いわゆるオタク系の文化。
美少女系のコミックキャラとかアニメキャラとか、
アダルト系、18禁系の作品とか、
私もそういうのに、全然興味がないわけじゃない。
けど、私はそういうのには手を出さないようにしている。
それは、一旦手をつけてしまうと、
それにハマってしまうんじゃないかという恐れがあるからで。
今のところそういう世界を知らない私は、
そういうのにハマっている、そっち系の人を
とりあえず客観的に眺めることができていますが、
その常識で感じる限り、
率直にいってあまり彼らに良い印象を持てません。
しかし、それに手を出してしまうと、
私もそっち側になってしまう可能性は少なからずある。
そうなってしまった自分を想像するだけで、
どうにも救えないような気がして、
あえて手を出していないわけです。
んー。
趣味の話になっちゃいましたが、
これは結構一般的にいえることだと思うんですよ。
本能と理性、衝動と抑制の話でして。
ただ、本当に全部、
真っ直ぐ正直に気の向くままに生きていけたら、
どんなに楽だろうかと思うこともまたしばしばなのです。
特に私は、
ちょっと理性が強すぎるような気がして…。

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