Gackt ガンダム歌う
GW中にCSでガンダム特集やっていて、
その中でGacktと富野さんとの対談があったんですけど、
Gacktって、結構ガンダムオタっぽいかもなぁと、
ちょっと思いました(笑)
ファーストガンダムって、アニメ作品としてのデキは、
当時のアニメ技術のレベルで考えるにしても、
そんなにヒットするほどの作品か?
と思ってたんですよね。ぶっちゃけ。
当時流行りの、
ロボットモノのひとつに過ぎないんじゃないの?と。
でも、ここまでシリーズをひっぱるだけのタイトル。
それなりにファンを惹きつける何かがあったのだろうと。
それが何なのか?
その対談を見ていて「あーなるほど」と思いました。
ガンダムのストーリーというのは、
何が正義で何が悪か、というのが決まっていない。
その判断を視聴者に委ねているところがある、と。
そんなことをGacktがいっていたんですわね。
確かに。
多くのヒーローモノのアニメ作品って、
正義と悪が最初から決まっていて、
正義が悪を懲らしめていく、という展開が定石です。
でも、ガンダムはそうではないと。
基本的に地球連邦とジオンとの戦争の話で、
タイトルになっているガンダムは連邦側のMSなので、
一見連邦に正義があるような気がするのだけど、
どっちが正義、というのは、実は明確じゃない。
これは、Zガンダムで、さらに混沌としてきます。
ファーストガンダムは、
それでもまだ、ジオンが戦争を仕掛けた側で、
そのジオンがいろいろ残虐な行為をしている感じで、
若干正義と悪の色分けが見える部分もあるけど、
Zだと…これが難しい。
登場する組織は、地球連邦とティターンズとエゥーゴ。
最初は地球連邦の軍組織としてティターンズがあり、
そのレジスタンスがエゥーゴという構図だけど、
(正確じゃないかもだけど、大体そうだと思う)
この組織や所属する人の関係が、話が進むにつれて、
だんだん複雑になっていく…。
(後にジオンの残党組織も出てくるし)
主人公(カミーユ)は、最初民間人っぽいけど、
ティターンズが嫌いだ!とかいう
アムロばりの坊やっぷりでエゥーゴ側について
そのまま後の話が進んでいくので、
一応、中心はエゥーゴではあるんでしょうけど。
(ガンダム系MSも、結局エゥーゴ側になる)
あと、キー人物はシャアで、
ファースト時代はジオン側(敵方?)の人間で、
Zでは、エゥーゴ側(味方?)になっている。
ファーストでは、最後にジオンを裏切ってるので、
流れは分かりますけどね。
シャアは、一貫して、
人類は地球を出るべきだ、と主張しています。
人類がこのまま地球に住み続けると、
地球の汚染を招いて、いずれ滅ぶ、と。
この考え方が正しいかどうか。
シリーズ全話みても、その結論は結局出ていません。
ただ、製作者の意思は、
シャアの主張に感じられる気はしますけどね…。
でも、決してそれが正義と押し付けてはいない。
エゥーゴが正義でもなく、かといって悪でもない。
連邦も、ティターンズも、ジオンも、
明確な正義、或いは悪役として設定されてはいない。
あなたなら、どれを支持しますか?
そういうつくりになっているのが、
結果的に、多くのファン(支持者)を得ているのかも。
こういう構図は、ファーストが出た時代で考えると、
確かに斬新で、今考えれば先進的だったのでしょうね。
ちょっと前に空前のヒットをとばした作品で
「新世紀エヴァンゲリオン」ってのがありますけど、
あれも、正義と悪という概念がないですよね。
白黒がはっきりしていない。
この気持ち悪さ、というか、シュールさが、
逆に、それを見る側に考える機会を与えていて、
印象的な作品になっているのかもしれません。
…とまぁ、
Gacktの話を聞いていて、そんなことを思いました。
コメント
Gacktが「Zガンダム」舞台挨拶
ORICON動画
いや、これが面白いんです。「アホの子」っぽくしか見えないアムロ役の古谷徹が散々話した後にGacktが話さなければならないんですが、それが何とも情けない(笑)。しかも、話してる途中でその古谷徹に絡まれてしまってます。自分がGacktだと思うと泣けてきます(笑)。
ただ、古谷徹とGackt、どちらが本当にまともなのかと言えば、どちらなのかは知りませんが。
…