パソコン通信も終わり

@nifty:来春でパソコン通信サービス終了
ついにというか、これも来るべくして来るものなんでしょうね。
パソコン通信からネットデビューした私としては寂しい限りですが、
もうパソ通という時代でもなくなってきているのでしょう。
思えば、大学入って、自分のパソコンを買って、
それにバンドルされていた「PC-VANナビゲータ」というソフトで、
NECの提供する「PC-VAN」というパソ通を始めたのが最初でした。
(「PC-VAN」は既に閉局しています)
後に、EmTermで「NIFTY-Serve」を始めて、
そこでいろいろな雑談なりメールなりをして楽しんでましたね。
もうネット自体が新鮮だったので、
メールが来てるだけで結構感動ものだったりしたわけです。
PC-VANとNIFTYの会員が、
互いのことを「対岸」と呼び合っていた時代が懐かしい。。。
パソ通というのは、基本的にテキストのみのやりとりになります。
今あるWebのように、絵やら音やらが派手に組み込まれたものでなく、
もう“文字オンリー”の世界だったので、
そこで文字を駆使したいろいろな表現方法が編み出されていました。
顔文字やアスキーアートなんてのも、その頃の文化でしょう。
今の人たちは2chの文化だと思い勝ちですけどね。
(もっとも、2chは2chの独特のアスキーアートがありますが)
表現方法自体は、今のWebなどの方がずっと多様なのですが、
当時の文字だけのパソ通の方が、
ずっと暖かさを感じられていた気がするのはなぜでしょう。
多分、その頃は、まだ通信というのが、
人間同士がコミュニケーションする手段である、
という認識があったからじゃないかな。
そこにいるのは自分と同じ人間だという意識が
まずあった上でのコミュニティだったのですね(多分)。
つまり、同じ趣味や考え方の人と接したいという
目的を達成するためのコミュニティだということですね。
近年のように、
もうネットを通した通信が当たり前の時代に至っては、
コミュニティが、あるいは通信が、手段ではなく、
目的そのものになっている気がします。
情報収集の場であったり、自分の思いの捌け口であったり。
その先に人がいることは認識されているけれど、
その人たちとコミュニケーションを計ることが
主題ではなくなっているんじゃないかな?
…とまぁ、いろいろ思うところはありますが、
おそらく最後の商用パソコン通信サービスであろうniftyも、
来年の春で終幕するわけです。
もう、今のメインストリームはWebですから。
これも時代の流れですね。

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