メメント・モリ

またですが…
前の日記を書いていて、ある言葉を思い出したんですな。
 メメント・モリ(memento mori)
ラテン語ですが、結構有名で、こういう日本語になっちゃってますよね。
訳するなら「死を憶え」、言い換えれば「死を忘れるな」ということ。
実際、みんな自分が死ぬ生き物だってことを忘れてますよね。
ま、そんなこと普段から考えてたんじゃ気が滅入るし。
しかし、現実には、私たちはいつか死にます。
そして、それはいつのことになるかは計れない…。
イラクとかアフガンとか、
外務省から退避勧告が出ているような国にあえて行くような人でも、
実際そういう事態になってみないと死を意識しないのかもなぁ、と。
自分だけは死なないだろう、と思い込んでいるところがある…。
特に平和の只中で育っている日本人はそうですね。
メメント・モリという言葉に託されている本来の意味は、
おそらく、自分がいつ死んでもいいように日々を大切に生きろ、
ということでしょう。
明日死ぬかも知れない。だから今を一生懸命生きろ。
その時間を無駄にするな、ということになる。
そういう意味では、
ああして冒険をするのは、メメント・モリの精神といえるのかも。
とにかく、日本は死に最も遠い国のひとつだと思う。
死と隣り合わせで生きているイラク国民とは対称的でしょう。
だから、ああいう国へ実際に行って、
そして死と直面してみて初めてメメント・モリを思い知るのかもしれない。
だから、行け、というわけではないんですがね。
しかしなー、こうしてコトが大事になると、
人は、誰が悪い、誰のせいということをしきりに言い始めますが、
誰が悪いってわけでもないと思うんですよね。
世界がそういう流れになってるってだけだと思う。
政治や官僚を批判するのは悪くないんですけどね。
そういう役回りの人ってのは、批判されるのが仕事でもあるし。
私はかなり自然主義なのかもしんない…。
良い悪いの議論はおそらく終わりがないし不毛だと思うんです。
価値観によって結論も変わるし。
ただ、おそらく人の命、というか「命」というものは特別で、
それは在る限りは大切にしなければならないものだということ。
これが崩れたら、今の地球上生物の発展は望めませんから。
とにかく…
諸君、命を粗末にしなさんな。

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