Winny

Winnyの開発者が逮捕されたとか。
Winny(ウィニー)というのは、ネットを介してファイルを交換するソフトらしい。らしい、といってる私は使ったことがないからなんですが。
でも、周囲にはこれでファイル交換してる人がいて、そういう話を良く聞いていたわけですよ。何でも、市販のパッケージソフトとかもそのままダウンロードして使えちゃうらしく、それどころか、CDやDVDなんかのデータもみんなダウンロードで入手できるらしいのですな。
まあ、それをやること自体は犯罪だろうと。そんなことされたら、私みたいに赤貧なのにソフトは必要だから泣く泣く高いお金払ってソフト買ってる人がバカみたいじゃないですか(そういう問題ではない)。
ただ、その行為をする人は犯罪者なのは間違いないのだけど、そのソフトを開発した人は果たして犯罪者なのか。これって、道具を発明した人が、その道具を使って罪を犯すことの責任まで問われるのかという問題ですよね。
例えば、包丁は料理のための道具だけど、それで人を刺し殺すこともできる。その包丁をつくったり売ったりしてる人は、その包丁を使って人が刺されても、その人が手を下したのでなければ罪は問われないですよね。幇助にもならない。あくまで料理のための道具を提供しただけですからね。
これが、剣や刀だとどうか。剣も刀も人を斬るための道具。つまり、それをつくったり売ったりする時点で、それが何に使われるのか、用途、目的がわかっている。美術品として飾るという用途はあるにしろ、その場合は模造品でも良いわけで。なので、剣や刀の場合は、つくった人、売った人にも責任が発生することがあるかもしれない。
では、核技術はどうか。核は発電にも使えるが、兵器にも使える。そして、それを発明する段階では、そのどちらになることもわかっているけど、どちらかに確定することもできない。歴史をみれば、核技術を直接実用化に至らしめたといえるのはマンハッタン計画で、これは兵器開発が目的だったので、どちらかというと人殺しを見据えて開発された技術ともいえるわけだけど、今は世界各国で発電にも広く利用されている。ちなみに、今世の中にある技術の多くはもともと軍事目的で開発されたものも多い。人工衛星やそれを打ち上げるロケットも、もともと軍事衛星や弾道ミサイルの技術の転用だったりするし、インターネットだって1拠点を狙った攻撃のリスクを分散させるための技術だった。
要は、ある技術があり、それで犯罪が行われた場合、使った人に罪を問うのは当然として、つくった人は罪に問えるか、つくった人も同様に犯罪者なのか、というと、必ずしもそうではないんじゃないかということ。
Winnyも微妙だと思うのよね。Winnyで使われている P2P(Peer to Peer)の技術は、相互ダウンロード以外にも有効な使い道はあるんですよね。

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