読書の旅

最近、とても天気が良いですね。にもかかわらず、屋内で過ごすことがほとんどな日々。仕事にしろ、プライベートにしろ。ここにも不自然さというか、不合理さを感じてしまうんだけど。
活字大好きという人が会社にいて、彼女は常に本を読んでいないと気がすまないらしい。そんな人もいるんですね。小説なら何でも読む感じで、私の知らない作家の名前を次々と挙げて、この人の書くものはどうだとかこうだとか批評する。私が知っているのは、せいぜいミステリーかSFのごく一部で、それ以外の分野の小説はさっぱり。その話の中で私が知ってる名前といえば宮沢賢治くらいでした。誰でも知ってるやつ。
その中で、小学校のときに読んだものの話なども出てきて、そういえばそんなのもあったなぁ、と、ちょっと懐かしかった。
私がその頃読んだ本といえば、宗田理の「ぼくら」シリーズとか、寺村輝夫の「王さま」シリーズとか、あとズッコケ3人組シリーズとか、江戸川乱歩とか…。
なんだ、こうしてみると私も、昔は結構本を読んでいたんだな。シリーズってのに弱いですね。どれか1つ読んで、それがちょっと面白かったりすると、その同系のものを読んでみたくなる。
そんな中で、王さまシリーズなんだけど、ちょっと他の王様シリーズのやつとは違ってたな、異色だったなと記憶に残ってるのは「消えた2ページ」という作品。これは、あの当時の私に結構強烈な印象を残したような。兄と妹の衝突とか、親からはいつも兄の方に責任が求められることとか、そのへんのシチュエーションが当時の私の境遇に似てたということもあった。そういう現実から逃げ出したいという気持ちに怠け者の王様がつけこんでくるというストーリー。どこか「不思議の国のアリス」みたいな雰囲気のある内容だった。
あと、「ぼくらの七日感戦争」は映画にもなったなと。宮沢りえ主演で。個人的には、宮沢りえよりも、子どもたちの敵役の教師を演じていた佐野史郎の悪役っぷりがすごい印象に残ってる。TM Network の「SEVEN DAYS WAR」も印象深い(今思えば、曲名そのまんまだな)。映画の話になっちゃった。
こう書いてると、もういっぺんいろいろ読み返してみたくなってきた。今読むとまた別の見方もできそう。大人の視点ではなく子供の立場に立った悩みとか葛藤とか哲学みたいな話は、対象年齢としている子供の心にガッツリ刺さるんだけど、そういうのを大人が読んだら、それはそれで発見があるんじゃないかなと。良い子と悪い子の定義って何だろうとか。
本なんて、特に小説、最近全く疎遠になってる。今でも、小学生当時のように、本を読んで純粋にその世界に入っていけるだろうか。今まさに、じっくり読める小説に出会ってみたい。

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