勤労過剰の日

何でも、1円で会社がつくれるらしい。実際に会社立ち上げとなるといろいろ経費がかかるんだけど、株式会社をつくるのに必要な資本金が今までは1000万円だったのが、1円でOKになったと。つくるか。会社。何の?
お盆の時期、全社的には8日から17日まで休みということになっているのだけど、今私が入ってるプロジェクトはやばくて、メンバーはその期間でも出勤の計画になっている。私も4日くらいしか休めなさそう。みんな休むのに、自分(とその周辺)だけ休めないというのは、気分的に凹むね。
そういえば、子供の頃から親とかに聞かされていたお決まり文句のひとつに「公務員が安定していて良い」というのがある。
公務員。つまり国や地方の役人ですね。こういう職業は、まず会社が潰れるという心配がない。役所だからね。あと、仕事が楽だと。これは一概にはいえないと思うけど、役所でデスクワークしているような、いわゆるホワイトカラーな仕事の役人は、毎日決まった仕事を淡々とやるだけで良いと。そして、給料。これは基本給がまず普通の中小企業に比べて割高であり、年功序列で上がることはあっても下がることはない。休みもちゃんと決まっていて、盆正月の長期休暇に加えて有給もしっかり取れると。
まあ、これは多分に偏見が含まれてる気がするけど、今の現場みたいな勤務時間の不安定さは確かにないのかもしれない。
世間の就職率というか、就業率というのは、今や過去最低なんだそうで。私自身も10社、20社まわっても全然内定が取れないという地獄の就職活動をしてきた人間だけど、あまり繰り返し拒否し続けられると、何だか自分がいらない人間じゃないか、社会から必要とされていないんじゃないかという気持ちになってくるのよね。なので、そういう人が今の社会にかなり溢れてるのだとすると、そりゃ社会全体が沈むわね。
そんな中、よしんば就職できたとしてですよ。それってわりと選択肢がない中での就職ということで、自分が本当に望んだ仕事につけてない可能性が高い。つまり、就職したいかったところではなく、就職できるとことに就職した、という状況。はい、私です。仕方ないでしょう。就職しないと社会人としても、ふつうに生き物としても生きていけないわけだから。とにかく生きていくにはお金が必要。お金を稼ぐには仕事をするしかない。就職するしか無い。
そういう状況、つまり、仕事に就けない、または望んだ仕事に就けてない人が多い社会って、そんなの明るくなるわけないんすよね。仕事はあくまで生きていくための手段とわりきって、仕事以外の趣味やら何やらで好きなことを存分にできているなら、それはそれで良いのかな。実際、自分のやりたいことを仕事にできている人って、世の中に一体どのくらいいるんだろうか。
「明日、会社へいくのが楽しみですか?」
これに、Yesと答えられる人は幸せといって良いんだろうな。
そんなことを思いながらきっと労基法に抵触するような仕事の仕方をしているわけですが、こうするしか生きていく道はない、今のところ選択肢がこれ以外にないという辛さね。裁判したら勝てるかな。いや、勝てたとしても面倒くさいからやらんな。費用もかかるし手続きも難しそうだし法律まわりとか勉強もしないとダメだろうし。きっと私みたいな労働者は多いと思う。一向に世の中の職場改善が進まない原因は多分それでしょう。訴えるの面倒くさい。とりあえず生きていけてるからそれで良いと。
しかしね、最近そのへんを救急車が走る度、それがとても身近に感じられて仕方がない。そろそろあれの世話になるんじゃないかしら。

タイトルとURLをコピーしました