よる年

土曜の朝、やかましくインターホンが鳴る。さらにけたたましくドアをノック。
「宅急便で~す」
それにたたき起こされた私は少々ムカっときて、知らね、て感じで無視してみる。いや、宅急便を無視するこたないだろうにね。そのときの私は少々低血圧であった。後で不在票を見ると、「花」とあった。
花?
差出人は実家の母から。ああ、誕生日プレゼントか。また歳をとってしまったか。しかし、花?
でも、実際受け取ってみたら、それは何とかいう観葉植物だった。その後、母から電話が入り、
「空気清浄機、届いた?」
と。空気清浄機?部屋に緑を置けば空気がきれいになるってことか。
まぁ、花よりは長生きしてくれそうで。折角だし、育ててみるかな…。
添付されていた簡単な育て方っぽい紙には、「土は多少渇き気味に」云々… なるほど、ズボラな私でも世話できると。
しかしな、置き場所に困る。とりあえず、玄関口に置いておくとしよう。たまには日の光も見せないと拙いかしら。
ところで、新人が配属になった。私の隣の席にも一人座ったので、そのまま私が面倒をみているのだが、聞けばその人、英国の大学出身!しかも音楽科!?え、何でこんな会社来てるの?

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