感性

今日も仕事をさっさと切り上げて早めに帰路につく。19時過ぎに会社を出た。こんなことは、数ヶ月ぶりか数年ぶりか。早く会社を出ると、まだ小中高生なども帰宅途中だったりする。小中学生あたりは塾とかなんだろうけど…
途中、2人連れの小学生の男の子が道端でなにやらみつけて拾い上げている。
「うわ、気持ちわりー」
「何だこれ、気持ちわりー」
とかいいつつ笑いながらそれを拾い上げている。見ると、ガムのような、ティッシュが濡れてふやけたような、見るからに手でさわりたくない、というような代物だった。それを、その男の子は気持ち悪いとかいいながらも平気で手でつまみあげていた。よせよ、とか思いつつ、絶対私にはああいうことは出来ないな、と思った。
でも、ひょっとしたら、私もあのくらいの年頃ならそういうことを平気でしていたのかもしれない。何しろ、私は小学生の頃、アオダイショウというヘビが近所によく出ていたのだが、それを素手でつかんでいた。今は絶対できない!
危険を感じる、というわけではないのに、そういうことが恐怖として感じられて、なぜか今では、そういうことができなくなっている。おそらく、そのへんの昆虫すら
つかむのに躊躇しそう。
何故かな?
人間の感性としては、一体どっちが正なのかな、と思う瞬間だった。

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