夜の11時を過ぎて帰りの電車に乗り、ぼ~っと中吊り広告を眺める。
「ヘッドハンティング!入社5~10年に注目!」
「何がしたいかで選ぶ仕事あれこれ」
「経験を生かして探す求人○○件」
云々・・・
そんな転職雑誌の宣伝文句が次々と目に入る。でも、大体こういうので探しても、今と同じような感じの仕事が待っているんだろうな、と。まぁ環境だけは変わって新鮮なのだろうけど。
「テストしている人たちが休出して頑張っているのだから、開発の人も週末出るべきだろう」だって。まあわかるよ。テストでバグがみつかったら、なるべくその場で直して、再テストしたいってことでしょう。そうすれば進捗も多少良くなるってことでしょう。でも、そういうことじゃないんだよね。休みの日に出てというなら、そっちはお願いする立場であって欲しい。こちらはお願いされる立場でありたい。それを、出るのが当然かのようにいわれるのはどうなんですかって話ですよ。
そもそも、進捗が悪くみえるのはテスト計画がタイトだからであって、もっと長い線をひいてくれたら余裕を持ってテストできたのだ。まさか休日出勤前提のスケジュールじゃないだろうな、とも疑ってしまう。早く終わらせることばかり目指してたら品質は上がらないし、なるべく工数削ろうとか、一度お客さんに出した計画を変えたくないとか、どうもプロジェクトのリーダたちがお客さんや上層ばっかり気にして、開発現場の方をみてないようにしか思えないわけで。
例えば、数千件のテスト項目を2クール、大体2週間ほどで終わると見込んでいる。そんなの、仮にバグひとつもなしで進んだとしても、勤務時間内にやるのは到底無理である。実際にはバグは出るわけで、その修正期間も必要になる。バグを修正したらその修正確認もしなければならない。テストがシナリオのようになっている場合は、バグでNGになったテスト項目を含むシナリオもやり直しになる。そういうのもある程度見込んで計画を立てるべきである。しかるに、今のテスト計画はそうはなっていない。ストレートに進んでもせいぜい1クール終わるかどうかだ。
これ、明らかにスケジューリングのバグでしょう。
そして、この時期に今更仕様変更のラッシュがさらに追い打ちしてくる。仕様変更されたら、設計書とテスト項目も変更されるので、計画に大きなインパクトが出るって気づけないものなのかね。というか、システム開発ってどこでもこんなもんなのか。うちの会社だけだろこれ。もっと上手くやれるもんじゃないのかな。
ますます転職したくなったね。
こういう受託開発ではなくて、パッケージソフトつくりたい。漠然とそんなことを思ってるのだけど、まあそれはそれで、受託開発にはない苦労があるんだろうとは思うけど。でも、パッケージ開発はこちらが発信側になれるのよね。ソフトをこちらのアイデアでつくって、それを売ってどうですかお客さんっていう感じ。受託開発は、お客さんにこういうものをつくってくれといわれてやるものなので、こちらの思うものをつくれるわけじゃない。そこの違いね。何かこう、クリエイティブな感じするじゃないですか。パッケージ開発って。
電車を降りると、24時間営業の松屋とステーキ屋以外は閉まっていた。松屋は客がいっぱいだったので、今日も晩ごはんはコンビニである。