バス

日の丸バスが潰れそうだと聞いた。
日の丸バスというのは、鳥取の路線バスの会社。鳥取には公営（市営とか）のバスがなく、「日の丸バス」と「日本交通バス」という2社が県内全域に渡ってバスを走らせている。
鳥取には電車というインフラがない。一応、鉄道はあるのだが、鳥取市の場合、山陰本線と因美線しかなく、両者とも単線（しかもディーゼル、ワンマン）。地元民は「汽車」と呼ぶ。蒸気機関車じゃないよ。これは、お世辞にも主要な交通手段とはいえない。なので、交通手段は主にこのバスと自家用車になる。
日本交通バス（地元では日交バスという）の方は、大阪に本社を出して結構大きな会社になっているのだけど、日の丸の方はずっと地元密着で頑張っているイメージ。わりと細い道にもガンガン入ってきていてなかなか逞しい。山の奥の方に住む高齢者はそうして近くまでバス来てくれることを頼りにしてたりもするから、どんなに赤字路線でも、利用客がいる限り無慈悲に路線を廃止することもできないということか。
その日の丸バスの経営が最近苦しくなり、どこかへ買収されるのではという話もある。
とにかく、鳥取では自家用車でなければ、バスが主要交通手段である。都内でいう電車の役割を果たしている。その会社がそういう状況というのは、少々驚いたのだった。
商売というのは精神だけではやっていけないのよね。しっかり売上がないと続かない。