嘘つきは人間の始まり

嘘をつくことは悪いことか。「嘘も方便」という言葉もある。基本的に人間が喋る動物である以上、嘘つきであると思う。
何度もいっているように、世の中に確実なものなど何もない。何もないにも関わらず、それがあるかのように、人はもっともらしく話すのである。何一つ確実なことなどいえない。何かを言い切ったところで、その話は十中八九覆り、別の事実で上書きされる。
その意味で、政治家は辛い。彼らは、確実にそれをやり遂げるという保証はない。しかし、そうであっても「それをやる」と言い切らなければならない。公約というやつである。で、大抵はその通りにできない。そして国民は「政治家は信用ならぬ」という。文句をいわれるのがデフォルトの職業である。それでも給料は良いし、いろいろ特別な待遇もうけられるのだから、プライドを削ってもやって価値のある職業なのだろう。
そもそも、嘘をつく、というのは、現実には無いのに、それが有るかのようにいうことである。おそらくこの芸当ができるのは、人間の他にいまい。しかし、なぜそんなことをする必要があるのか。有りもしないことをいう必要性とは?少なくとも、人間は、有りもしないことを信じることができる。目の前にないのに、あるという、そう思うことができる動物であるから、嘘というものが成り立つのだろう。
実際、世の中の認識自体が嘘である可能性大なので…

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